「決別」とは「訣別」の代用表現で、きっぱり別れを告げる事を指します。
「決別」という花言葉の花は、卒業時、別々の世界を目指す親友と贈り合うのに向きます。
暖簾分けする弟子にも良いでしょう。
物理的に再会は出来ますが、暮らす世界に1本線が引かれるイメージです。
一方、特にそういった線引きがない別れ際に贈ると、冷たいイメージになるため、「再会」の花を多めに足すなど、調整しましょう。
「決別」の花言葉を持つ花
「決別」という花言葉を持つ花は、ありません。
「決別」と似た意味の花言葉を持つ花
「決別」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「ミヤコワスレ(ジムナスター)」
キク科ミヤマヨメナ属の園芸品種です。
草丈30cm程と小さく、花は一重のノギクの姿で、花色は白から青です。
承久の乱で佐渡島に流された「順徳上皇」が、現地に生える白いノギクを、「ミヤコワスレ」と呼んで心を慰めようとした事が名前の由来です。
同じ由来で、「別れ」「別離」「強い意志」という花言葉も付いています。
きっちり別れようという意思が感じられる花言葉で「決別」と近い意味と言えます。
他の花言葉は「しばしの別れ」「また会う日まで」「短い恋」「穏やかさ」です。
案外未練が残っているのは人情というものですが、きっぱり別れたい場合は、贈りたい花言葉だけはっきり声に出して伝えましょう。
他に「別れ」が含まれる花言葉としては「スイートピー」に「別れの言葉」、「キンセンカ(金盞花)」に「別れの悲しみ」があります。
「サントリナ」
キク科サントリナ属(ワタスギギク属)の常緑樹です。
花は黄色い筒状花だけの形で、葉は毛が密生して白銀色に見えます。
芳香があり防虫効果がある事から、コンパニオンプランツなどにも利用されます。
この性質から付いた花言葉が「悪を遠ざける」です。
悪い仲間や悪い習慣からの「決別」という意味になるでしょう。
近い意味の「決別」としては、「ゴボウ」の「私に触れないで」、「ゴジアオイ(シスタス)」の「私は明日去る」などがあります。
「ブッソウゲ(ハイビスカス)」
アオイ科フヨウ属の花です。
「ハイビスカス」はフヨウ属の総称で、「ブッソウゲ(仏桑花)」は、ハワイなどでお馴染みの白や淡紅色の花を指します。
各々の花は1日でしぼむ1日花である事から、「常に新しい美」という花言葉が付きます。
新しい美に向かうには、過去との「決別」が不可欠ですから、近い花言葉と言えるでしょう。
他の花言葉は「勇敢」「繊細な美」「華やか」「上品な美しさ」「しとやかな愛」「あなたを信じます」などがあります。
まとめ
「決別」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「ミヤコワスレ」「スイートピー」「キンセンカ」「サントリナ」「ゴボウ」「ゴジアオイ」「ハイビスカス」などがあります。
強い別れの意味になるため、柔らかいニュアンスで使いたい場合は、他の花と合わせるのも良いでしょう。