「永遠の別れ」という花言葉の花は、二度と会う可能性がない相手との別れ際に贈るものです。
別れの大半は「永遠」ですが、敢えて言葉にする場合「会いたくない」というニュアンスが含まれるでしょう。
もっとも、二度と会いたくない人とは、その瞬間一切の連絡を絶つべきなので、現実場面では向きません。
創作で、今後の展開の伏線やミスリードには使いやすいでしょう。
「永遠の別れ」の花言葉を持つ花
「永遠の別れ」という花言葉を持つ花はありません。
「永遠の別れ」と似た意味の花言葉を持つ花
「永遠の別れ」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「スイートピー」
マメ科レンリソウ属の花で、花色は白から赤、オレンジです。
卒業式シーズンに使われる花のため「門出」「さようなら」という花言葉が付きます。
再会の可能性もありますが、多くの同級生とは「永遠の別れ」になるでしょう。
尚、「スイートピーに『永遠の別れ』という花言葉がある」という情報もありますが、若干誤解を含みます。
これは、英語の「グッド・バイ」を「永遠の別れ」と訳したものです。
「グッド・バイ」には「さようなら」以上の意味はありません。
前後の文脈次第で「永遠」の意味になる場合もありますが、軽い別れの挨拶にも使う言葉です。
端的に言えば「誤訳」です。
今後、日本語の花言葉として定着する可能性はありますが、現時点では英語の「グッド・バイ」という花言葉があるだけです。
「ユウゼンギク(友禅菊)」
キク科シオン属の多年草です。
半八重のノギクに近い姿で、花色は白から赤、紫です。
開花時期から、春の花が消えるのを見送るというイメージで「さようなら私の恋よ」という花言葉が付きます。
別れた恋人とは、「永遠の別れ」になりやすいでしょう。
他に「恋の思い出」「深い愛」「後知恵」「老いてもご機嫌」などの花言葉が付きます。
「レインボーローズ」
バラ科バラ属のバラで、白いバラを複数の色で着色したものです。
自然界では到底出会えない不思議な色合いのため「一期一会」「奇跡」という花言葉が付きます。
「一期」は「一生」、「一会」は「1回会う」という事ですから、一生に一度しか会わないという意味で、その後は「永遠の別れ」が連想されます。
但し、本来「一期一会」は、「そのつもりで、誠意を尽くしてもてなせ」という茶道の考え方なので、別れたい気持ちを伝える言葉にはなりません。
この他にも、「別離」や「永遠」という花言葉が付く花は多くあり、組み合わせ次第で「永遠の別れ」に近い意味になるため、贈る時は気を付けましょう。
まとめ
「永遠の別れ」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花として「スイートピー」「ユウゼンギク」「レインボーローズ」他様々です。
勘違いで伝わる場合もあるので、組み合わせなどに気を付けましょう。
創作では、良い小道具になります。