「死神」という花言葉の花は、死をもたらすものや、寿命を縮めるものの比喩や警告として飾るのに向きます。
脅迫と受け取られる可能性があるので、冗談でも誰かに贈ってはいけません。
冗談と言い訳する必要が出た時は手遅れです。
創作のモチーフとして使うなら、問題ありません。
ファンタジックな「死神」キャラクタ以外に、自分以外の死が身近なキャラクタの2つ名にも使えます。
「死神」の花言葉を持つ花
「死神」という花言葉を持つ花は、ありません。
「死神」と似た意味の花言葉を持つ花
「死神」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「パセリ」
セリ科オランダゼリ属の2年草です。
野菜やハーブでお馴染みの植物で、花はセリ科の特徴があり、白い花が傘型にまとまって咲きます。
花言葉は「死の前兆」で、「死神」の出現と足並みが揃っています。
由来は様々ながら、ギリシャ時代、競技会の賞品(冠)用のパセリの上に、王の子供を寝せていたところ、毒蛇が入り込み命を奪ったという話が、1番「死神」に近いでしょう。
他の花言葉は「祝祭」「勝利」「不和」「役に立つ知識」と様々で、こちらの意味で使いたい場合は、カードなどで意図を明らかにしましょう。
「スノードロップ(ガランサス)」
ヒガンバナ科ガランサス属の総称です。
「アネモネ・キンケフォリア」を含む場合もあります。
白い雫のような花弁を付けた花が、2月頃から咲く様子から、「スノードロップ(雪の雫)」という名が付いています。
花言葉は「あなたの死を望みます」といい、これはイギリスの伝説に由来します。
昔、少女「ケルマ」の恋人が、不慮の事故で命を落としました。
彼女は、せめて恋人の傷を覆おうと思い、「スノードロップ」を置いたところ、彼の身体は消え雪の雫になってしまった、というものです。
以降、「スノードロップ」は「死者へ供える花」として扱われるようになりました。
このため、「スノードロップ」を贈る行為は「死ね」という罵倒表現になったのです。
「死神」も案内予定の人には、こう思っている筈なので、意味が近い花言葉です。
他の花言葉は「希望」「慰め」「初恋の溜息」「去年の恋の名残の涙」などがあります。
他にも「死神」や「死」をイメージさせる花言葉が付く植物はあり、「イチイ(櫟)」には「死」、「ハナズオウ(花蘇芳)」に「裏切りのもたらす死」、「クワ(桑)」に「共に死のう」があります。
いずれも誰かに言うと問題ある言葉です。
植物自体はともかく、花言葉は口にしないよう気を付けましょう。
言い慣れた言葉は、最悪のタイミングで出るものです。
まとめ
「死神」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花として「パセリ」「スノードロップ」「イチイ」「ハナズオウ」「クワ」があります。
人に対して言うとトラブルに繋がる花言葉なので、警告表示や創作などの利用に留めましょう。