「歴史」という花言葉の花は、「歴史」好きな人や史跡、資料館などのディスプレイに合います。
一個人にとっては、過去の子供時代なども、「歴史」の1ページと言えるでしょう。
個々のイメージを意識して、似合う花を選べば、より好ましく「歴史」を感じられるでしょう。
「歴史」の花言葉を持つ花
「歴史」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「カヤツリグサ(蚊帳吊草)」
カヤツリグサ科カヤツリグサ属の一年草です。
道端に生える茎の長く伸びる草で、小花が集まり八木アンテナのような花を付けます。
「カヤツリグサ」の名は、昔の子供が、茎を割いて四角い形(蚊帳吊型)を作って遊んだ事が由来で、「歴史」という花言葉の由来の1つになっています。
また、同属に「カミガヤツリ」があり、これは古代エジプトで「パピルス」の原料になった事も、意味が合います。
他の花言葉は「伝統」で、こちらもイメージの近い言葉です。
花束にするような草ではありませんが、風にそよぐ「カヤツリグサ」を見ながら、その土地の「歴史」に思いを馳せるのも良いでしょう。
「歴史」と似た意味の花言葉を持つ花
「歴史」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「フジバカマ(藤袴)」
キク科ヒヨドリバナ属の多年草です。
「秋の七草」に数えられ、やや藤色を帯びた小花が傘状に集まって咲きます。
花色と花弁が「袴」に見えた事から、「藤袴」の名が付いています。
『古今和歌集』などで、しばしば詠まれる事から「歴史」を思い返すイメージの、「あの日を思い出す」という花言葉が付くのです。
他の花言葉は「優しい思い出」「遅延」「ためらい」「恋のキューピッド」などで、方向性が違うものが混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「アツモリソウ(敦盛草)」
ラン科アツモリソウ属の多年草です。
赤紫の袋状の花を咲かせます。
この形を、武士が着けた補助防具の「母衣(ほろ)」とし、「平敦盛」と結びつけた事が名前の由来です。
「平敦盛」は、初陣で討ち取られた若武者で、討ち取った「熊谷実直」の心に深く残った事から「君を忘れない」という花言葉が付きます。
由来も含め「歴史」がイメージされる花言葉です。
絶滅危惧種のため、誰かに贈りたい場合は画像などにしましょう。
尚、他の花言葉は「移り気」「変わりやすい愛情」のため、恋人へ贈るには不向きです。
同じ「君を忘れない」という花言葉を持つ花に「シオン(紫苑)」があり、「ダンギク(段菊)」の「忘れ得ぬ思い」も近い意味です。
「ウツギ(卯の花)」
アジサイ科ウツギ属の落葉樹です。
白く雄しべの目立つ花を咲かせます。
中空の幹に手紙を隠して送ったという由来から「古風」という、「歴史」を思わせる花言葉が付きます。
他に、「松尾芭蕉」の紀行文『おくのほそ道』に、弟子の「河合曽良」が過去を偲んで詠んだ「卯の花に兼房見ゆる白毛かな」という俳句がある事もイメージに合います。
他の花言葉は「風情」「秘密」「乙女の香り」で、「歴史」のミステリアスな部分に興味を持つ人に良いでしょう。
まとめ
「歴史」という花言葉を持つ花は「カヤツリグサ」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「フジバカマ」「アツモリソウ」「シオン」「ダンギク」「ウツギ」などがあります。
雰囲気の合う花を選ぶ事で、より「歴史」を好ましく感じられるでしょう。