「慈しみ」とは、目下の者や弱者に向ける無性の愛のことを指します。
また、大切な相手をいたわったり、可愛がったりする様子を表す言葉でもあります。
決して見返りを求めず、与え続ける愛を指す言葉とも言え、無条件の愛とも言い換えることができでしょう。
今回はこの「慈しみ」を花言葉にもつ植物を紹介します。
「慈しみ」の花言葉を持つ花
「慈しみ」の花言葉を持つ植物は「ロウバイ(蝋梅)」です。
「ロウバイ(蝋梅)」はロウバイ科ロウバイ属の植物で、花の様子が蝋細工に見えることからこの名前がつけられました。
中国原産の植物で、新春に花を咲かせることから梅、水仙、椿と並んで「雪中の四花」と呼ばれることもあります。
「ロウバイ(蝋梅)」
「ロウバイ(蝋梅)」の開花時期は1月から2月の寒い時期です。
「雪中の四花」と呼ばれることからもわかるように、花が少ない雪の時期でも大変香りの良い花を楽しませてくれます。
花の少ない冬の時期にそっと黄色い花を咲かせる様子から「慈しみ」という花言葉はつけられました。
また、「ゆかしさ」という花言葉も持っています。
「慈しみ」に関連した花言葉を持つ花
「慈しみ」の類語に「慈愛」という言葉があります。
「慈愛」とは常に慈しみを注いで可愛がる愛、心を意味する言葉です。
「ハボタン(葉牡丹)」、「キンセンカ」は「慈愛」の花言葉を持っています。
「ハボタン(葉牡丹)」
アブラナ科ハボタン属の「ハボタン(葉牡丹)」はキャベツの仲間、ケールを改良して誕生した植物です。
11月から3月にかけて葉に鮮やかな色がつくことから、冬に見られるボタン(牡丹)のような植物ということで「ハボタン(葉牡丹)」の名前がつきました。
「慈愛」の花言葉は葉が幾重にも重なり、包み込むように見える姿から付けられたといわれます。
「キンセンカ」
別名ポットマリーゴールドと呼ばれる「キンセンカ」は、キク科キンセンカ属(カレンデュラ属)の植物です。
花色が金、花の形が盞(さかずき・セン)に似ていることから「キンセンカ」と呼ばれます。
さかずきに似た花が常に太陽の方を向いていることから「慈愛」、「献身」の花言葉がつけられました。
まとめ
見返りを求めない愛を表すことができる言葉「慈しみ」は、無条件に大切な相手に「あなたが大事だよ」という気持ちを贈る言葉としてぴったりです。
自分の気持ちをそえるのにふさわしい花言葉を選ぶ参考になさってください。