「怒り」という花言葉を持つ花は、大切な人へのギフトや特別な日のプレゼントに向いているとは言えません。
花言葉は基本的にポジティブなものというイメージがありますが、中には怖いイメージがあるものも多く存在します。
ネガティブな花言葉も知っておくと、より贈り物にぴったりな花を選ぶことができることでしょう。
「怒り」の花言葉を持つ花
「怒り」は必要な感情の一つですが、取り扱いには注意が必要です。
見た目は美しい花でも、贈るときには花言葉を意識したほうがいいかもしれません。
「紫の芍薬」
「立てば芍薬座れば牡丹」というように、美しい女性の所作にも例えられてきた「芍薬」。
華やかでありつつ品の良さも兼ね備えた佇まいから「花の宰相」とも言われてきました。
色によって違う花言葉がつけられていますが、「紫の芍薬」は「怒り」や「憤怒」といった花言葉を持っています。
見た目の優雅さからは想像もできませんが、もしプレゼントにするときには手紙やメッセージカードを添えて語階を生まないようにしたほうがいいでしょう。
「怒り」の似た意味の花言葉を持つ花
少しニュアンスは変わってきますが、「怒り」と似た意味の花言葉を持つ花は、他にもあります。
ここからは、それらの花について、由来も合わせて詳しく見ていきましょう。
「オトギリソウ」
「オトギリソウ」という花には、「裏切り」や「敵意」、「恨み」など恐ろしいイメージの花言葉がたくさんつけられています。
これは、平安時代にとある鷹匠の兄弟に起きた事件が由来です。
「オトギリソウ」はもともと、鷹の傷を治すための秘薬でした。
しかし、弟がそれを他人に教えてしまったため、兄が怒って弟を切りつけ殺してしまったのです。
「オトギリソウ」にその返り血がつき、それから「オトギリソウ」の花弁には黒点が見られると言われています。
実際、止血や傷薬として作用するとされ、民間薬として重宝されてきました。
「白いハナニラ」
南アメリカ原産の「ハナニラ」は、ネギ科ハナニラ属の球根植物です。
星のような形の可愛らしい花を咲かせるのが特徴で、色は白やピンクがあります。
ピンクの「ハナニラ」には「愛しい人」という花言葉がついていますが、「白いハナニラ」の花言葉は「恨み」です。
この花言葉は、花の雰囲気が悲しみをたたえているかのような印象を与えることが由来になっていると言われています。
「ロベリア」
南アフリカ原産で、キキョウ科ミゾカクシ属の多年草の「ロベリア」。
水色や濃い青色などの爽やかな色から、白やピンクといったものまでカラーバリエーションは豊富です。
愛らしい花を咲かせる「ロベリア」ですが、「悪意」や「敵意」といった恐ろしい花言葉がつけられています。
これらのネガティブな花言葉は、「ロベリア」に毒性があることが由来です。
まとめ
「怒り」という花言葉を持っているのは、「紫の芍薬」です。
他にも、似たような意味で「恨み」などの花言葉がつけられた「オトギリソウ」や、「白いハナニラ」、そして「悪意」などの花言葉を持つ「ロベリア」などがあります。
どれも見た目は可愛らしい花ですが、プレゼントを選ぶときには注意して見てください。