悪いことや悲しいことは忘れて、良いことだけを覚えておきたいものです。
「忘れる」という花言葉は、一見ネガティブなものに見えるかもしれませんが、辛い出来事や嫌な記憶を忘れようというメッセージを込めて贈るのであれば、相手にも喜ばれることでしょう。
喧嘩してしまったあとなどにも、水に流そうという意味でプレゼントすれば気まずさを払拭できるかもしれません。
「忘れる」の花言葉を持つ花
「忘れる」という意味の花言葉を持つ花はたくさんあります。
ネガティブな記憶を忘れることで、新しい素敵な出来事を記憶できるのです。
「グラジオラス」
アフリカや地中海が原産の「グラジオラス」は、古代ローマで使われていた「グラディウス」という剣に葉が似ていることからその名前がつけられたと言われています。
「グラジオラス」が持つ「忘却」という花言葉は、鮮やかで美しい花が、戦争に関する悲惨な記憶や辛い記憶を薄れさせてくれるということが由来です。
また、古くは恋人たちが人目を避けて会うために、「グラジオラス」の花の本数で待ち合わせの時間を暗号的に表したというエピソードも残っています。
「ブドウ」
普通に食べても美味しい「ブドウ」はワインの原材料でもあり、そこから「忘却」という花言葉がつけられています。
「ブドウ」の花自体は目立たない姿ですが、「ブドウ」を食べて楽しい気持ちになれば、きっと嫌なことや悲しいことも忘れられることでしょう。
栄養価の高い「ブドウ」の実は、お見舞いなどに持っていっても喜ばれます。
「忘れる」の似た意味の花言葉を持つ花
他にも、似た意味やニュアンスの花言葉はたくさんあります。
プレゼントにぴったりなものから、ユニークなものまでご紹介しましょう。
「ワスレグサ」
インパクトのある「ワスレグサ」という呼び名は、ユリ科の「ヤブカンゾウ」の和名です。
「万葉集」や「伊勢物語」などに登場し、身につけていると憂鬱な気分を忘れることができるという迷信が言い伝えられていました。
花言葉も、まさに「悲しみを忘れる」といったものがつけられています。
「クコ」
美容や健康に良いスーパーフードとして有名な「クコ」ですが、花言葉としてつけられているのは「誠実」や「お互いに忘れましょう」というものです。
お互いに誠実であるためには、ちょっとしたすれ違いのもとになるようなことは忘れたほうがいいのかもしれません。
紫色の「クコ」の花には、気高い雰囲気が漂っているようです。
「白いポピー」
「忘却」や「眠り」といった花言葉を持つ「白いポピー」。
これらの花言葉は、ギリシャ神話が由来とも、一部の「ポピー」が持つ成分が由来とも言われています。
「白いポピー」だけで花束を作れば、きっと辛い記憶や悲しい気持ちを吹き飛ばして、まっさらな気持ちにさせてくれることでしょう。
まとめ
「忘れる」という意味の花言葉を持つ花としては、「グラジオラス」や「ブドウ」、「ワスレグサ」などが挙げられます。
他にも、「クコ」や「白いポピー」などがあるので、相手の好みや渡すシチュエーションに応じて選んでみてください。