人間も生物である以上、生きていれば「強さ」を求められる場面に遭遇することもあるでしょう。
しかも強さにはいくつもの種類があります。
例えば長時間労働や徹夜にも耐えるタフネスは肉体的な強さ、理不尽なクレーマーの怒鳴り声にも負けないストレス耐性は精神的な強さ、敵を味方に変え、どんな逆境を前にしてもポジティブさを失わない明るさは人格的な強さといえるでしょう。
花によってどの「強さ」を指すかは異なりますので、今回はその辺りも解説していきます。
「強さ」の花言葉を持つ花
「強さ」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「タイム」
タイムはよく知られているハーブの一種です。
強力な抗菌作用と防腐作用で知られているほか、古くから肉料理や魚料理の香り付けなどに用いられています。
花言葉は「強さ」「勇気」「活動」「活発」など。
これらの花言葉は、かつて古代ギリシャやローマなどではタイムが勇気や品位、優雅さの象徴とされていたことや、中世ヨーロッパにおいては軍神マルスと女神ヴィーナスに献じられた聖なる植物、騎士が持つ勝利のお守りなどとして扱われていたことに由来しています。
「ローズマリー」
ローズマリーもまたハーブとして人気です。
殺菌作用や抗酸化作用があるだけでなく、滋養強壮や美肌にも良いことから若返りのハーブとしてもてはやされることもあります。
またその香りには記憶力を高める効果や悪い空気を清める効果があるとされ、病院内で焚かれたり、勉強中に嗅がれたりといったこともあったとか。
加えて最近では脳梗塞やアルツハイマー病などを予防できる可能性があるとして注目されています。
花言葉は「静かな力強さ」「貞操」「誠実」「変わらぬ愛」「私を想って」など。
タイムが力による強さをイメージさせるのに対し、こちらは心や精神の強さをイメージさせるものです。
「グラジオラス」
グラジオラスはアヤメ科の花です。
その葉が剣(グラディウス)のようにシャープな形をしていることからこの名が付いたとされています。
主に夏に咲く花で、主な花色は赤、オレンジ、黄色、ピンク、白、紫など。
花言葉は「人格的な強さ」「勝利」「思い出」などです。
「強さ」と似た花言葉を持つ花
例えばグロリオサには「頑強」「堅固」といった花言葉が、グァバには「強健」という花言葉が、ウメやサボテン、ポピー、ネリネなどには「忍耐」という花言葉が与えられています。
強さに関する花言葉を持つ花は多くありますが、それぞれニュアンスが異なるので、シーンや目的により適したものを選びたいものです。
まとめ
「強さ」やそれに類する花言葉を持つ花としてはタイム、ローズマリー、グラジオラスなどが挙げられます。
またグロリオサ、グァバ、ウメ、サボテン、ポピー、ネリネなども似たように使えるでしょう。
ハーブやフルーツとして利用されているものもいくつかあるので、料理やアロマテラピーなどに取り入れてみるのも一つの手です。