「強い」という花言葉の花は、腕力の他、健康や精神、社会的な結束など、何かしら強みを持つ人を褒めて送るのに向きます。
強くなろうと、グループのシンボルにしたり、自分のために飾るのも良いでしょう。
求める強さに合わせた花を選び、時に組み合わせれば、よりその人に合った言葉になるでしょう。
「強い」の花言葉を持つ花
「強い」という花言葉を持つ花は、ありません。
「強い」と似た意味の花言葉を持つ花
「強い」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「グロリオサ」
イヌサフラン科グロリオサ属の多年草です。
巻きひげで掴まって茎を伸ばし、草丈は2mに達します。
花は下向きですが、花弁が反り返って上を向きます。
赤い色とも合わさって、天に掲げられた炎のようです。
「グロリオサ」の語源、古代ギリシャ語の「グロリスス(栄光、輝かしい、素晴らしい)」は、この輝くような花からイメージされたものです。
歴史に刻まれた栄光は簡単には朽ちないという連想で、「頑丈」「堅固」という、耐久性の面で「強い」に近い花言葉が付けられました。
同じ「堅固」を花言葉に持つ植物に、「ベロニカ」「ツゲ(柘植)」があります。
「クルクマ」
ショウガ科クルクマ属(ウコン属)の総称です。
根を薬用にする品種と、花を観賞する品種があります。
本来の花は鱗状に重なる苞葉の隙間に生えますが、全体として1つの花に見えます。
花色は白から紫です。
この独特の花の形から「強い個性」という花言葉が付きます。
芸術や文芸など、強い個性によって拓かれたものは、武力によって破壊されても人の心に残り、決して滅びません。
これも間違いなく「強い」と言えるでしょう。
他の花言葉は「忍耐」「因縁」「乙女の香り」「あなたの姿に酔いしれる」です。
悪い意味はありませんが、自分の匂いを気にしている人には切り分けて伝えた方が良いでしょう。
「ムラサキシキブ(紫式部)」
シソ科ムラサキシキブ属の落葉樹です。
花は薄いピンクですがあまり目立たず、その後の鮮やかな紫色の果実が目を惹きます。
この果実が多数実る様子から「紫重実(ムラサキシキミ)」と呼び、これを音の似た「紫式部」に当てはめたというのが、1つの説です。
紫式部の著作『源氏物語』の主人公「光源氏」が老若問わないプレイボーイだったことから、「愛され上手」という花言葉が付きます。
人間は老いるものです。
どんな強さもやがて薄れていきますが、「愛され上手」は多くの「強い」人に守られ、誰に害される事もありません。
これも「強い」の1つの形です。
他にも「強い」に近い花言葉は様々あり、「強い愛」が「サンシュユ(山茱萸)」、「強い意志」が「フェンネル」、「強気な心」が「パンパスグラス」です。
相手の強さのタイプに分けて、様々な花が選べます。
まとめ
「強い」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「グロリオサ」「ベロニカ」「ツゲ」「クルクマ」「ムラサキシキブ」「サンシュユ」「フェンネル」「パンパスグラス」などがあります。
強さの形は様々です。
相手に合った花が選べれば、より気持ちの伝わる贈り物になるでしょう。