「失意」という花言葉の花は、大事なものを失ったり、大きな失敗で落ち込む人へ、同情を伝え、慰める贈り物になります。
一方、まだ結果が出ていない相手へは、失敗を暗示させる嫌がらせになってしまいます。
本人がまだ希望を持っている場合は信じて応援し、速断は避けましょう。
「失意」の花言葉を持つ花
「失意」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ムスカリ」
ブドウのような花穂が楽しい「ムスカリ」は、キジカクシ科ムスカリ属の多年草です。
壺型の小花が、直立した茎先を覆うように密集して咲きます。
花期は3月から5月、花色は白から青、黄色です。
「失意」という花言葉の由来は、青く冷たい花色のイメージから付いたというのが1つめ、1960年に発見されたネアンデルタール人と共に「ムスカリ」の花粉が多く発見され、葬送の花として利用されていた事が分かった、というのが2つめです。
他の花言葉は、「失望」「絶望」「憂鬱」といった落ち込む言葉が揃う一方、「通じ合う心」「黙っていても通じる私の心」「明るい未来」「夢にかける思い」「気品」「高貴な生活」と、良い言葉も多く付きます。
落ち込む人への共感と、その後立ち直って欲しいという気持ちが伝えられるでしょう。
「黄色いキク」
キク科キク属のなじみ深い花です。
中世キリスト教絵画で、黄色い服が「イスカリオテのユダ」の記号とされていた事から、黄色い花にはしばしば悪い言葉が付きます。
その一環として、「失意」という花言葉が付きました。
他の花言葉は「高潔」「臈長ける(ろうたける)思い」「朧気な思い出」「破れた恋」「軽んじられた恋」などがあります。
良い意味で贈る場合は、カードなどを添え、伝える言葉は明らかにした方が無難です。
「失意」と似た意味の花言葉を持つ花
「失意」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「オジギソウ(ネムリグサ)」
植物とは思えない動きが魅力的な「オジギソウ」は、マメ科オジギソウ属の多年草です。
ピンク色の糸を集めたような、可憐な花を咲かせます。
葉に特徴的な性質があり、触れたり熱を近づけたりすると、葉が閉じ、お辞儀したような形になります。
これを、人が落ち込んで俯く姿に喩えた花言葉が「失望」です。
「失望」して「失意」に陥るため、意味が近い花言葉と言えます。
葉が閉じる姿を眠っていると解釈した「ネムリグサ(眠り草)」という別名もあります。
他の花言葉は「敏感」「感じやすい心」「デリケートな感性」「謙虚」「三枝の礼」です。
「失望」という花言葉は、「キンセンカ(金盞花)」にも付いています。
他にも「絶望」「悲嘆」など、近い意味の花言葉を持つ花は様々です。
まとめ
「失意」という花言葉を持つ花は「ムスカリ」「黄色いキク」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「オジギソウ」「キンセンカ」などがあります。
一見ネガティブな言葉ですが、花とタイミングを選べば、相手に同情しつつ元気付ける、良い贈り物になるでしょう。