「堕落」という花言葉の花は、高潔な志を見失い、怠惰な道を選び、目先の欲望に溺れる人へ贈ると意味が合います。
現実の人に贈るようなものではありませんが、ごく親しい友人や教え子、兄弟などを諫める時なら通じる可能性はあります。
どちらかと言えば、創作で、禁を犯した聖職者や、誇りを失った王などのイメージで使う機会の方が多いでしょう。
ごくカジュアルな意味で、ダイエットなどを怠けていないか省みるため、スマホの待ち受けにするという使い方はあります。
「堕落」の花言葉を持つ花
「堕落」という花言葉を持つ花はありません。
「堕落」と似た意味の花言葉を持つ花
「堕落」に似た意味の花言葉を持つ花は、様々です。
「マツバギク(松葉菊)」
ハマミズナ科ランプランサス属の多年草です。
花は菊に似た放射状の花弁の花を咲かせ、花色は白から赤、黄色、オレンジです。
開花には明るい日光が必要で、曇ってしまうだけでも閉じてしまいます。
ここから付いた花言葉が「怠惰」です。
働き者だった人が「怠惰」になれば、「堕落」と言って差し支えありません。
本当に怠惰なら、細かく花を開け閉めする方が面倒とも考えられますが、アピールを怠っているのは確かです。
他に、労働で「堕落」がイメージされるのは「ヒマワリ」の「偽りの富」です。
まともに働かず、偽金を作ったり、偽りにより富を得るようになればこれは「堕落」でしょう。
「白いジャスミン」
モクセイ科ソケイ属の白花品種です。
花弁5枚の花を咲かせ、強い芳香を放ちます。
この人を誘うような魅惑的な香りから「好色」「肉欲」「喜びに夢中」という花言葉が付きます。
肉欲に溺れるのは、聖職者の「堕落」のテンプレートですから、大変近い意味でしょう。
他の花言葉は「温順」「柔和」です。
他に性に関わる「堕落」としては、「チューベローズ」の「危険な快楽」、「アジサイ(紫陽花)」の「浮気」などがあります。
「ブドウ(葡萄)」
ブドウ科ブドウ属の蔓性の落葉樹または、その果実です。
花は黄緑の小花が垂れ下がる茎に連なって咲き、その後果実が房を作ります。
生食もされますが、多くはワイン材料です。
ワインのイメージと、「ブドウ」が古代ギリシャ神話の狂える神「デュオニソス」の象徴とされた事から「酔いと狂気」「陶酔」「欲望」「快楽」という花言葉が付きます。
アルコールに溺れない「堕落」は説得力に欠けるため、当然意味が近い花言葉と言えるでしょう。
他の花言葉は「好意」「信頼」「思いやり」「元気」「若さ」「人間愛」と、爽やかな良い言葉が揃っており、落差が表現できます。
まとめ
「堕落」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「マツバギク」「ヒマワリ」「白いジャスミン」「チューベローズ」「アジサイ」「ブドウ」などがあります。
悪い言葉ですが、創作のモチーフや、自分を戒めにするなど、使い処はあります。