「呪い」とは、「のろい」とも「まじない」とも読みますが、ここでは「のろい」として扱います。
「呪い」という花言葉の花は、害意を伝えるもので、誰かに贈るようなものではありません。
創作の雰囲気作りに採り入れたり、神秘的なものや魔術に趣味がある人同士で贈り合うには良いでしょう。
「呪い」の花言葉を持つ花
「呪い」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「クロユリ(黒百合)」
ユリ科バイモ属の多年草です。
花弁6枚の鐘型で、花色は網目のある暗紫褐色か黒紫です。
ハエを受粉に利用する虫媒花で、悪臭があります。
黒は夜や心の闇に喩えられ、おどろおどろしいイメージから「呪い」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「狂おしい恋」「恋の魔術」「エキゾチック」「ときめき」と、強い恋心を表す言葉が揃い、そこまで怖いものではありません。
こちらの意味で贈る場合は、カードなどで意図を明らかにしましょう。
察して貰おうとしても、期待とは逆に解釈されるものです。
「呪い」と似た意味の花言葉を持つ花
「呪い」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「マンサク(満作)」
マンサク科マンサク属の落葉樹です。
花は黄色い糸を束ねたような姿になります。
「マンサク」がよく咲けば「イネ」が豊作になると言われていた事や、アメリカ先住民が枝を占いの道具として利用していた事などから「呪文」「魔力」「神秘」という「呪い」と近い花言葉が付きます。
ただ、他の花言葉は「ひらめき」「感じやすさ」「誠実」「貞節」「愛」で、全体的にイメージは明るい花です。
「オトギリソウ(弟切草)」
オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草です。
花は黄色い花弁5枚で、黒い点が付きます。
花言葉は「恨み」「秘密」「迷信」「敵意」など、「呪い」に繋がる言葉が並びます。
これは平安時代の伝説に由来がある花言葉です。
とある鷹匠の一族があり、鷹の傷を癒す「薬師草」という花が伝わっていました。
効果の高い薬草で、外に漏らせば乱獲されるとして、門外不出の秘薬扱いでしたが、一族の男は、これを恋人に洩らしてしまいました。
彼の兄はこれを許さず、斬り殺してしまい、以来その花は「弟切草」と呼ばれるようになったのです。
その時飛び散った男の血が、今も花に黒点として残っている、というものです。
他の花言葉は「信心」で、由来は違いますが雰囲気は近い言葉です。
他にも「マツヨイグサ(待宵草)」に「魔法」、「アイビー」に「死んでも離れない」、「スノードロップ」に「あなたの死を望みます」など、「呪い」とイメージがつながる花言葉は多くあります。
まとめ
「呪い」という花言葉を持つ花は「クロユリ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「マンサク」「オトギリソウ」「マツヨイグサ」「アイビー」「スノードロップ」などがあります。
そのままの意味で誰かに贈るような花ではありませんが、創作やオカルトを好む人の間では喜ばれるでしょう。