「吉」とは、良い祈りを入れた器の上に、マサカリを置いて守り、適切に効果が発揮されている状態を表します。
「吉事」という花言葉の花は、良い事やめでたい事が起きた人に贈って祝ったり、幸せを願って飾るのに向きます。
不幸な場面には合いませんが、故人が好きだった花で、遺族も気にしないなら問題ありません。
「吉事」の花言葉を持つ花
「吉事」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「キチジョウソウ(吉祥草)」
キジカクシ科キチジョウソウ属の白い花で、花弁の外側は紫色です。
中国の言い伝えで、「キチジョウソウ」が咲く家には良い事が起きる、というものがあり、これが「吉祥」の由来になっています。
花言葉の「吉事」も、同じ由来です。
他の花言葉は「よろこび」「祝福」「祝意」です。
どんなお祝い事にも良い花言葉ですが、花名の由来の通り、自宅に植えると特に意味が合います。
一方、幸運のお守りなどを迷信として嫌う人には向きません。
人の考えはそれぞれ、無理に押しつけても何一つ良い結果にはならないので、素直に引き下がりましょう。
「フッキソウ(富貴草)」
ツゲ科フッキソウ属の常緑の低木です。
繁殖力が強く、グランドカバーとして地面を覆い、緑を保つ様子から、繁栄をイメージした「富貴」の名を持ちます。
花言葉も同様のイメージの「吉事」が付きます。
他の花言葉は「良き門出」「祝意」です。
結婚式や、卒業して独立する子供などへ贈るのに向きます。
おめでたい植物である事から「吉祥草」の別名がありますが、キジカクシ科の「吉祥草」とは別種です。
「吉事」と似た意味の花言葉を持つ花
「吉事」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「クワイ(慈姑)」
オモダカ科オモダカ属の野菜で、「オモダカ」の変種を栽培品種にしたものです。
水生植物のため、水田で栽培されます。
食用に利用されるのは地下茎が肥大した芋で、芽が出た姿から「目が出る」を意味する縁起物としておせち料理などに利用されます。
「目が出る」で「めでたい」、または仕事で成果が出る、実力が現れ始めるなどの意味です。
花言葉は、大きく「吉事」を含む「縁起が良い」です。
受験などの勝敗が付く事で、後は運勝負といったタイミングに、縁起を担いで食べるのに向きます。
これ以外で「吉事」に近い花言葉を持つ花としては、「フクジュソウ(福寿草)」の「幸せを招く」、「フサスグリ(房酸塊)」の「幸せの訪れ」などがあります。
まとめ
「吉事」という花言葉を持つ花は「キチジョウソウ」「フッキソウ」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「クワイ」「フクジュソウ」「フサスグリ」などがあります。
良い意味の花言葉ですが、相手が受け容れる事が何より重要です。