「処罰」という花言葉の花は、誰かに贈るようなものではありません。
「うっかり贈らないように覚えておく花」という区分けになります。
自分のためであれば、何かしらの罪悪感で苦しい時、心を整理するために飾る、という使い道は考えられます。
創作で、犯行動機の暗示など、ミステリーのギミックとして使うには向きます。
「処罰」の花言葉を持つ花
「処罰」という花言葉を持つ花は、ありません。
「処罰」と似た意味の花言葉を持つ花
「処罰」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「フキ(蕗)」
キク科フキ属の多年草です。
早春に現れる花芽がいわゆる「フキノトウ(蕗の薹)」で、これが茎に持ち上げられるように成長してクリーム色の花を咲かせます。
筒状花だけで構成される花で、開花してもあまり目立ちません。
その後、綿毛で種子を飛ばします。
冬になると地上部分が枯れ、また翌春に芽を出します。
地中で冬を越せるように太い地下茎がつき、「ワサビ」のようにも見えますが有毒です。
葉は直立する茎1本に支えられた円形で、どちらに傾く事もない事から「公正な裁き」「正義がなされるでしょう」という花言葉が付きます。
「処罰」は当然、裁きの結果として執行されるものですから、罪を犯しているなら、近い意味と言えるでしょう。
他の花言葉は「愛嬌」「公平」「私を正しく認めてください」「困ったとき側にいて」です。
後ろめたい事がなければ特に悪い意味はありませんが、疑っているようには聞こえるため、意図は正しく伝えましょう。
「ハナズオウ(花蘇芳)」
ジャケツイバラ科ハナズオウ属の落葉樹です。
花色はピンクですが、白い園芸品種もあります。
小花が部分的に枝が見えなくなるほど密生して咲きます。
花言葉は「裏切りのもたらす死」で、「処罰」と近い意味と言えるでしょう。
「イエス・キリスト」を裏切った「イスカリオテのユダ」が、「ハナズオウ」の下で命を絶った事が由来となっています。
他の花言葉は「裏切り」「不信心」「エゴイズム」「人のおだてに乗りやすい」「疑惑」と、悪い言葉が揃う一方、「質素」「高貴」「目覚め」「豊かな生涯」「喜び」と良い意味も付きます。
「モミジガサ(紅葉傘)」
キク科モミジガサ属の多年草です。
花は筒型で白く、複数が放射状に付きます。
葉が垂れた状態から開き、形が「モミジ(カエデ)」のように見える事が名前の由来です。
葉の形が毒草である「トリカブト」と誤認しやすい事から「罪と罰」という花言葉が付きます。
罪がなければ助かり、あるなら毒草を食べる「処罰」になる、と解釈出来ます。
他の花言葉は「幸福な日々」で、野草としてのおいしさから付いたものです。
他に「処罰」に近い花言葉を持つ花としては「報復」の「アザミ(薊)」、「罪」の「ユウガオ(夕顔)」、「犯罪」の「タマリスク(御柳)」などがあります。
まとめ
「処罰」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「フキ」「ハナズオウ」「モミジガサ」「アザミ」「ユウガオ」「タマリスク」などがあります。
心当たりがなくても嫌な気分になる言葉なので、別の意味で贈る時は、意図をはっきり伝えましょう。