小さく可愛らしい「レンプクソウ(連福草)」は「レンプクソウ」科「レンプクソウ」属の多年草です。
かつては1科1属1種とされていましたが、現在は数種が認められています。
北半球の温帯、寒帯域に分布し、日本では北海道から九州の林内や道端に生育します。
花は直径7mmほどで、色は黄緑色、数個がまとまって付きます。
花期は3月から4月です。
今回は、「レンプクソウ」の花言葉について解説します。
「レンプクソウ(連福草)」の花言葉
「弱さ」といいます。
「レンプクソウ」の地上部は、高さ15cm程で、茎は柔らかく、いかにも弱そうです。
学名が「アドクサ・モスカテリナ」ですが、「アドクサ」は、「ア(無い)」「ドクサ(栄光)」で、「栄光がない」つまり「取るに足りない」という意味になります。
「モスカテリナ」の方は、「ややムスクの香りがする」という意味になり、こちらも特徴としては物足りない印象です。
これらのイメージから付いた花言葉です。
そのままの意味で使うと悪口になるため、贈り物などには向きません。
ごく親しい、気心が知れた間柄の場合に限っては、その人の個性として一見弱く見える部分を表すものとして贈る事は出来ます。
創作で、見た目が弱々しいけれど、強いコネなどで影響力があるキャラクタのイメージとして使うのも良いでしょう。
部屋に飾り、自分の弱さを見つめ直し、克服するきっかけにも出来ます。
この花言葉が特に合わないのは、自分の弱さを認めたら負けだと思っている人です。
こういう人は、弱さを隠す為、攻撃的になる事があります。
わざわざ触れる事もありません。
「レンプクソウ(連福草)」の豆知識
「レンプクソウ」の地上部分は小さく弱そうですが、地下茎は長く、そこに出来た球茎から増えていくパワフルさがあります。
この長い地下茎と「フクジュソウ(福寿草)」がつながっているのを見た人が、「福寿草に連なる草」という意味で「レンプクソウ」と名付けたと言われています。
勿論、実際には「レンプクソウ」とフクジュソウは別種で、偶然絡まっていただけです。
他に、花が概ね5個まとまって咲く事から、「五輪花(ゴリンバナ)」という別名も付いています。
まとめ
「レンプクソウ」は小さく弱々しく見え、花も目立たず、見過ごしてしまう事も多いかも知れません。
花言葉を知れば、存在に気付き、その特徴的な形の花を観賞出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。