「ヨウシュヤマゴボウ」は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草です。
「洋種」と付く通り北アメリカ原産で、日本へは明治初期に渡来しており、各地の空き地や道端などに生育します。
花は直径6mm程で、白か薄紅色、やや垂れ下がった隙間の多い花穂を形成し、花期は6月から9月です。
その後、果実をつけ、黒紫色に熟します。
今回は、「ヨウシュヤマゴボウ」の花言葉について解説します。
「ヨウシュヤマゴボウ」の花言葉
「野生」「元気」「内縁の妻」といいます。
方向性の違う言葉が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「野生」
特に鑑賞用に栽培されることもなく、帰化植物としてあちこちに生える様子から付いた花言葉です。
ファッションセンスなどに野性味のある人へ贈るのに向く花言葉です。
キャンプや登山など、アウトドア趣味のある人にも合うでしょう。
この花言葉が合わないのは、園芸趣味のある人です。
田園風景を自然の風景であると勘違いするようなものです。
「元気」
異国の地で元気に蔓延っている様子から付いた花言葉です。
元気という言葉の語源は、「陰陽五行説」にあり、生命活動の原動力そのものを指します。
満ちれば活気が出て、衰えれば弱々しくなるというもので、誰に対しても必要なのです。
特に人を選ばず送る事ができます。
「内縁の妻」
「ヨウシュヤマゴボウ」の花は花穂になりますが、枝分かれする茎はやや長さがあり、各々が離れています。
果実も同じ配置で付く事から、籍を入れず離れた家で子供を育てる内縁の妻をイメージした花言葉です。
ただ、内縁関係とは、籍を入れない事が要件であって、別居同居は関係ありません。
結婚していない男女の関係に厳しかった時代の偏見が含まれた表現でしょう。
誰かに贈るには向かない花言葉です。
創作のミステリーで、高貴な一族と実は関わりのあるキャラクタの伏線描写などに使うなら合います。
「ヨウシュヤマゴボウ」の豆知識
見た目にはおいしそうな「ヨウシュヤマゴボウ」の果実ですが、実際には全草が有毒です。
ただ、若芽などの毒抜きは可能で、アメリカの郷土食で用いられる事もあります。
一般に「山ごぼう」の名で流通するものは、キク科の「ゴボウ」の野生種や「アザミ」であり、全く別の種類です。
まとめ
「ヨウシュヤマゴボウ」は雑草として見過ごされがちな植物です。
花言葉を知れば、その特徴的な花を楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。