清廉で凛とした雰囲気を持ち、良い香りを放つ「ユリ(百合)」は世界中で愛されている花のひとつです。
北半球を原産とし、ユリ科ユリ属に属する多年草の総称で、さまざまな色や形のものが数多く市場に出回っています。
今回はそんな「ユリ(百合)」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「ユリ(百合)」の花言葉「純潔」「無垢」
もっとも有名な「ユリ(百合)」の花言葉は「純潔」「無垢」です。
西洋において、「ユリ」は聖母マリアの象徴とされ、数多くの宗教画にも永遠の純潔の象徴として描かれてきました。
特に純白の「ユリ」は「マドンナリリー」と呼ばれ神聖視されています。
花嫁の美しさを際立たせるブライダルブーケとしてぴったりの花言葉です。
「ユリ(百合)」の花言葉「威厳」
「ユリ(百合)」のふたつ目の花言葉は「威厳」です。
「ユリ」の凛とした佇まいが近付きがたい品を感じさせるためこの花言葉が付けられました。
花が大きく存在感がありますので、式典や表彰式などに活けると場の雰囲気がぐっと引き締まります。
ただし、「ユリ」の花粉は粘着力が強く、衣服に付くと非常に落ちにくいことで有名です。
不安な場合は花が開きかけたタイミングで雄蕊をピンセットで取ってしまいましょう。
赤い「ユリ(百合)」の花言葉「虚栄心」
清純なイメージが強い「ユリ(百合)」ですが、赤い「ユリ」の花には「虚栄心」というネガティブな花言葉が付いていますので注意が必要です。
これはキリスト教でイエス・キリストが磔刑に処されるとき、数多くの花が項垂れて悲しみを表現するなか、「ユリ」だけがその美しさを誇り、顔を上げていたというエピソードから来ています。
イエスにひたと見つめられたとき、「ユリ」はおのれの思い上がりに気が付いて真っ赤に染まったと伝えられ、それから赤い「ユリ」は「虚栄心」の象徴とされるようになりました。
赤い「ユリ」を贈り物にする際は、誤解を受けないようメッセージカードなどを添えると良いでしょう。
黒い「ユリ(百合)」の花言葉「呪い」「復讐」「恋」
黒い「ユリ(百合)」の花言葉は「呪い」「復讐」です。
純白の聖なるイメージが反転した花言葉で、残念ながらプレゼントには向かない花言葉ですが、別にアイヌ民族には恋する相手へのプレゼントとして黒い「ユリ」を贈る習慣があったため「恋」という花言葉も同時に付けられることとなりました。
ドラマチックな黒い「ユリ」は相反する激情を表現するのにぴったりの存在感を放っています。
まとめ
「ユリ(百合)」は花も香りも豪奢で贈り物にぴったりの花と言えますが、花言葉によっては注意が必要です。
存在感のある「ユリ」はお部屋の雰囲気を一変させてくれますので、イメージチェンジをしたいときはお好みの「ユリ」を飾ってみてはいかがでしょうか。