「ユリノキ(ユリの木)」は、モクレン科「ユリノキ」属の落葉樹です。
北アメリカ原産で、日本には明治初頭に移入され、最初は新宿御苑で栽培されました。
その後、街路樹や公園樹として東京都を中心に多数植栽され、現在でも様々な場所で見られます。
花は碗型の上向きで、黄緑色の花弁(花被片)は根元にオレンジの斑紋があり、花期は5月から6月です。
今回は、「ユリノキ」の花言葉について解説します。
「ユリノキ(ユリの木)」の花言葉
「見事な美しさ」「田園の幸福」「幸福」があります。
いずれも良い意味なので、変に深読みをしない人になら誰でも、喜ばれる贈り物になります。
「見事な美しさ」
ユリやチューリップに見立てられる花の美しさから付いた花言葉です。
樹形の美しさからも、イメージ出来るでしょう。
自他共に認める美しさがある友人や恋人に贈るのに向く花言葉です。
音楽や絵画など、美しい作品を生み出す人にも向きます。
メイク用品の商品イメージとしても使えます。
自宅に植えて、美しくあろうと心がけるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、自分の容姿に対するコンプレックスが強い人です。
「自分の感覚では美しい」で押し切る勢いが必要です。
「田園の幸福」
「ユリノキ」は蜜を出す木として知られます。
ハチミツは、クセがなく透明感があり、上品な味わいに仕上がります。
田園、つまり農村部で行われる養蜂による恵みをイメージした花言葉です。
農作業や園芸の趣味がある友人に贈るのに向きます。
そのまま田園地帯で幸せに暮らしている人にも良いでしょう。
生産者の顔が見える農畜産物の売り場イメージにも使えます。
この花言葉を贈るのに合わないのは、田園に縁がない人です。
「自分の事を気にかけていないのだな」と思われてしまいます。
「幸福」
見た目の美しさもあり、ハチミツで口を楽しませる事も出来る「ユリノキ」は、幸せをもたらすもの。
そんなイメージで付いた花言葉です。
幸福は主観ですので、嫌う人はいません。
誰に贈るにも向く花言葉です。
「ユリノキ(ユリの木)」の豆知識
「ユリノキ」の名は、明治23年に、皇太子の明宮嘉仁親王(後の大正天皇)が、小石川植物園を訪ねた時、「ユリノキ」を見て命名したとされています。
別名に、花の形から「チューリップの木」、葉の形から「半纏木」「軍配の木」「奴凧の木」などの呼び名もあります。
まとめ
「ユリノキ」は特徴的な花を付ける、立派な木です。
花言葉を知っていれば、その由来にも興味を向ける事が出来るでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。