日本のポプラとして知られる「ヤマナラシ(山鳴らし)」は、ヤナギ科「ヤマナラシ」属の落葉樹です。
日本固有種で、北海道から九州に分布し、山の比較的乾燥した日当たりの良い場所に生える先駆植物の1つです。
花は穂状に密集して垂れ下がり、花期は3月から4月です。
今回は、「ヤマナラシ」の花言葉について解説します。
「ヤマナラシ(山鳴らし)」の花言葉
「過度の敏感」「自信と勇気」「時間」「悲哀」などがあります。
「ヤマナラシ」属(ポプラ)に共通する花言葉です。
比較的良い意味が多いですが、悪い言葉も含むため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「過度の敏感」
「ヤマナラシ」の名は、細かな枝が僅かな風でもさわめく事から付きました。
つまり、もし「ヤマナラシ」が山に生えそろえば、山ごと鳴るだろう、と想像した訳です。
花言葉も、この鳴りやすい様子から付きました。
同じ由来で「敏感」という花言葉も付いています。
感受性豊かで、斬新な作品を作る芸術家へ贈るのに向く花言葉です。
過敏過ぎて悩んでいる場合は、触れない方が良いでしょう。
「自信と勇気」
古代ギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」が、巨人「カークス」を倒した際、ポプラの枝で勝利の冠を作ったという伝説から付いた花言葉です。
「ヤマナラシ」が、荒れ地に最初に生え始める、先駆植物である事も意味が合います。
同じ由来で「勇気」「度胸」という花言葉も付いています。
勇気があり、自信をもって判断できる人へ贈るのに合います。
「時間」
こちらもギリシャ神話由来です。
ある時、太陽神「アポロン」の息子「パエトン」が、父の「太陽の戦車」を使わせて貰いました。
ところがパエトンに戦車は制御出来ず、暴走させてしまい、結局主神ゼウスに撃ち落とされ命を失ったのです。
これを知ったパエトンの姉妹は、悲しみのあまりポプラの木に姿を変えたのでした。
ここから、太陽の動きが時の流れを表す事、ポプラの葉の裏表が昼と夜を連想させる事などから付いた花言葉です。
共に長い時間を過ごした友人は配偶者へ贈るのに向きます。
これから長い時間を共に過ごすというイメージで、自宅に植えても良いでしょう。
「悲哀」
先ほどのパエトンのエピソードから、姉妹の悲しみを表した花言葉です。
一方、先駆植物である「ヤマナラシ」の寿命は短く、100年程で枯れてしまう事も意味が合います。
同じ由来で「哀惜」「哀歌」という花言葉も付いています。
悲しい事があり落ち込む人へ、同情を示す意味で贈るのに向きます。
まとめ
「ヤマナラシ」は背が高く目を惹く木です。
花言葉を知れば、より深く興味を持つ事が出切るでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。