庭木として有名な「モッコク(木斛)」は、「モッコク」科「モッコク」属の常緑樹です。
海外ではインド以東に分布し、国内では千葉県以西の暖地の海岸近くの山地に自生が見られます。
花は直径2cm程で、色は白から黄色に変わり、芳香を放ちます。
花期は6月から7月です。
今回は、「モッコク」の花言葉について解説します。
「モッコク(木斛)」の花言葉
「人情家」といいます。
人情というと、人間の自然な心の動きを意味し、時に悪い意味にもなります。
ですが、「人情家」と言う時は、人間味があり情け深い人、という良い意味に固定されます。
由来としては、「モッコク」という名前を、「(人との縁を)持つ濃く」と読み替えたものです。
人情深い人は、人を切り捨てるような事はせず、縁を広く深く持ち、時に助けたり叱ったりするものです。
人情深く、時に良いように使われてしまう事もあるけれど、困っている人を放っておけない友人などへ贈るのに向きます。
親身になって相談に乗るという意味で、ケアマネージャー事業所に植えても合うでしょう。
自宅で「モッコク」材製の道具を使い、常に思いやりを意識するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、人付き合いを損得で判断する人です。
結果的に人を助ける場合も多いですが、基本的には違います。
また、人情家を自称しているけれど、人気取りの手段にしているだけの人も合いません。
こういう人は、困っている人がいなくなると、自分が「良い事」を出来なくなるため、中途半端な助け方しかしません。
「モッコク(木斛)」の豆知識
「モッコク」は造園木として古くから利用されてきました。
「アカマツ(赤松)」「イトヒバ(糸檜葉)」「カヤ(榧)」「イヌマキ(犬槇)」と並んで「江戸五木」と呼ばれたり、「モチノキ(黐の木)」「モクセイ(木犀)」と合わせて「三大庭木」「3M」「3モ」と呼ばれたりします。
このため、「庭木の王」という立派な2つ名も付いているのです。
「モッコク」の名前の由来は、花の香りが「セッコク(石斛)」に似て、木(木本)である事に因ります。
まとめ
「モッコク」は目立つ花を咲かせる訳でもなく、時に見過ごされる木です。
花言葉を知り、興味を深めれば、庭園における役割にも気づけるでしょう。
風景の解像度を上げる、花言葉を是非参考にして下さい。