「メリケンカルカヤ」は、イネ科「メリケンカルカヤ」属の多年草です。
北アメリカ原産で、環太平洋地域全般に帰化しています。
日本では1940年代に愛知県で見出され、現在では茨城県以西から九州にかけ分布しています。
花は苞葉につつまれた穂状で目立たず、花期は10月から11月です。
果実は小穂単位で脱落し、種子に付いた綿毛で風を受け散布されます。
今回は、「メリケンカルカヤ」の花言葉について解説します。
「メリケンカルカヤ」の花言葉
「元気」「生命力」といいます。
外来種にしばしば付けられる花言葉です。
海外の品種が全て元気な訳ではありません。
環境が大きく変わっても生きられるほど元気な種類だけが、外来種として認識されるという事です。
良い意味の言葉で、ちょっとした贈り物にもお見舞いにも向きます。
「元気」
原産地であるアメリカから遙か遠い日本の地でも、元気に生え広がっている様子から付いた花言葉です。
日当たりの良い土地で群生し、果実が熟する頃に赤褐色になるという視覚的な明るさも、イメージに合います。
体力があり活動的な人へ贈るのに向く花言葉です。
一方、体力が乏しくても、精神的にタフな人なら合います。
病気などで元気を損ねている人に対しては、元気づける意味合いで合います。
つまり、ほとんどの人に向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、大きく気分が落ち込み、まだ立ち直る気分になれない人です。
こういう人を無理に元気づけるのは、相手の気持ちを認めない、思いやりに欠ける行為です。
「生命力」
「メリケンカルカヤ」は、風を利用して広がり、一度根付けば株を形成し、簡単には引き抜けません。
また、pH4以下の強酸性土壌でも生育するため、火山帯の荒野にも生えます。
このように、物理的にも科学的にもパワフルな性質から付いた花言葉です。
筋力が乏しくても、病気に強く元気な人へ贈るのに向きます。
海外を渡り歩き、どんな環境でも何かしら生活基盤を作られる人にも良いでしょう。
生命力が重要な時期という意味で、妊娠中に飾っても意味が合います。
この花言葉が合わないのは、不幸があり気落ちしている人です。
元気づけたいなら「元気」にしておきましょう。
「生命力」は無神経です。
「メリケンカルカヤ」の豆知識
「メリケンカルカヤ」は、「メリケン」と「カルカヤ」が合わさった言葉です。
「メリケン」は古い外来語で、「アメリカン」の事です。
古くさく見えますが、音をそのまま記述した言葉なので、ローマ字読みの外来語より遥かに英語に近い発音になります。
「カルカヤ(刈萱・刈茅)」の方は、「カヤ(萱・茅)」の呼び名の1つで、茅葺き屋根のために刈った、素材としての萱を指します。
まとめ
「メリケンカルカヤ」は、外来種としての先入観で嫌われる事の多い植物です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その複雑な花の形を楽しむこともできるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。