「ムシトリナデシコ(虫取撫子)」は、ナデシコ科マンテマ属の越年草です。
ヨーロッパ原産で、日本には江戸時代に鑑賞用として持ち込まれ、その後野生化しました。
花は紅色の花弁が5枚で、花期は5月から6月です。
今回は、「ムシトリナデシコ」の花言葉について解説します。
「ムシトリナデシコ(虫取撫子)」の花言葉
「罠」「悲しみ」「未練」「しつこさ」などがあります。
悪い意味が揃っており、贈り物には向きません。
何かしら辛い状況にある人への同情心を伝えるには向きます。
「罠」
「ムシトリナデシコ」は、茎の節の下から粘液を出す性質があり、小さい虫は貼り付いて離れられません。
これにより、受粉に役立つ飛ぶ虫は花に近づけますが、蜜を奪うだけであまり役立たないアリなどは、這い上がれなくなるのです。
この性質から付いた花言葉です。
同じ由来で「欺瞞」「誘惑」という花言葉もあります。
現実の人には向きませんが、創作で主人公が騙されたり罠にはめられている場面の雰囲気作りには使えます。
「悲しみ」
粘液に引っかかった虫の気持ちを想像した花言葉です。
尚、「ムシトリナデシコ」は、虫をくっつけますが、これを栄養にする事はありません。
あくまでも自衛のためです。
辛い事があり、悲しみ落ち込む人へ、同情の意味で贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、悲しみの原因があなたの場合です。
「どの口が言うのか」と、怒らせるだけです。
「未練」
ベタベタくっつく粘液から付いた花言葉です。
粘り強いのであればプラスにもなりますが、未練はマイナスのニュアンスが多く含まれる言葉です。
ごく親しい相手なら、古い映画や音楽、調度品など、レトロ趣味を洒落て贈る事はできます。
勿論、相手が嫌だったり、あなたの方に悪い意図がある場合は向きません。
「しつこさ」
こちらもベタベタした粘液から付いた花言葉です。
通常悪い意味です。
サッカーなどのスポーツなら、相手の主力プレイヤーをいつまでもマークし続け、プレッシャーを与え続けられるチームメイトへ贈るのに向きます。
耐久性が非常に高く、一生容量が変わらない充電用電池の商品イメージにも使えます。
まとめ
「ムシトリナデシコ」は、見た目には可憐な花です。
花言葉を知れば、迂闊に触って嫌な思いをする事もなくなるでしょう。
花との距離感を教えてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。