「ムシカリ(虫狩)」は、ガマズミ科(旧レンプクソウ科・旧スイカズラ科)ガマズミ属の落葉樹です。
海外では中国、朝鮮半島、台湾、極東ロシア、国内では北海道から九州にかけて分布し、山地の林内に生育します。
直径1cm未満の白く小さい花が密集して咲き、周囲を大きい装飾花が囲み、全体としては傘状に見えます。
花期は、4月から6月です。
今回は、「ムシカリ」の花言葉について解説します。
「ムシカリ(虫狩)」の花言葉
「黙っていても通じる私の心」「以心伝心」「無神経」といいます。
悪い意味の言葉と非常に意味が狭い言葉が揃うため、贈るのは難しいでしょう。
もしも本当に意味が合うなら、悪い意味を気にする必要はありません。
「黙っていても通じる私の心」
元は「ムスカリ」と混同して付いた花言葉です。
ムスカリの方は、控えめで他の花を引き立てる事から付いたものです。
ここから、「ムスカリ」と「ムシカリ」は見分けにくいが、心が通じていればどちらの事を言っているか伝わる、という意味で、そのまま残っている花言葉です。
一方、葉が亀の甲羅のように見える事から、甲羅に閉じこもっても気持ちが伝わるという意味でも合います。
遊びや仕事の息が合う相手へ贈るのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは配偶者です。
「あれ」で通じるのは、間違えても「まあいいや」と思える関係性のためで、別にきちんと伝わっている訳ではありません。
時にはきちんと対話の機会を持ちましょう。
膝をつき合わせなくても、遊びのタイミングでも構わないのです。
「以心伝心」
「黙っていても通じる私の心」を言い換えた花言葉です。
「(自分の)心を以て、(相手の)心に伝える」で、テレパシーのようなイメージです。
阿吽の呼吸で連携が取れるチームメイトへ贈るのに向きます。
具体的な指示を出さなくても、思った通り仕事する部下にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、金銭が具体的に関係してくる時です。
互いが納得行くポイントは、すれ違っており、一致する事はありません。
一致しているとしても、それは片方が譲歩しているだけで、いずれしわ寄せが来ます。
「無神経」
「以心伝心」のつもりで、勝手に物事を進めてしまう人を表す花言葉です。
悪口なので、誰かに贈るには向きません。
ごく親しい間柄で、冗談を含むニュアンスなら、辛うじて使えます。
多少パンチを貰っても揺らがないタフガイのボクサーへのファンレターには一応合います。
この花言葉が合わないのは、無神経を装ってタフに見せている人です。
見分けが付かない程度の間柄なら、使うべきではありません。
「ムシカリ(虫狩)」の豆知識
「ムシカリ」の名は、葉を虫がよく食べ、穴が開きやすく「虫喰われ」と呼ばれていた事からの転訛とされます。
「むしくわれ」「むしかれ」「むしかり」の流れです。
別名を「オオカメノキ」と呼びますが、こちらは葉が亀の甲羅に似た丸い形をしている事が由来です。
「大神の木」が転訛したという説もあります。
まとめ
「ムシカリ」は花も葉も果実も美しい植物です。
花言葉を知れば、一層興味が湧いて来るでしょう。
花との距離を近づける、花言葉を是非参考にして下さい。