「ミズチドリ(水千鳥)」はラン科ツレサギソウ属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、ロシア、国内では北海道から九州に分布し、山野の湿原や渓沿いの草原などに生育します。
直立した花茎に白く芳香のある小花が穂状につき、下から咲いていきます。
花期は6月から7月です。
今回は、「ミズチドリ」の花言葉について解説します。
「ミズチドリ(水千鳥)」の花言葉
「高潔」といいます。
花茎が空を目指すように真っ直ぐ立ち、昇っていくように下から小花がいていく様子から、高みを目指す潔い精神をイメージしたものです。
理想が高く行動もそれに恥じない友人などへ贈るのに向く花言葉です。
沙漠の緑化や終戦後にも残る地雷撤去など、人類のためになる仕事に、全力で取り組む人にも合います。
難病治療のため、身を削って研究に取り組む人にも向くでしょう。
創作で一切の汚職を許さない、気高い政治家キャラクタのイメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、高潔であろうと常に心がけるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、目的の為に汚れた手段を容認する人です。
高潔さは高みを目指すものですが、目的の為なら仕方ないという発想はベクトルを下に向け、後は落ちて行くばかりです。
「ミズチドリ(水千鳥)」の豆知識
「ミズチドリ」の名は、水辺に咲き「千鳥」のようである事から付いたものです。
鳥にあまり詳しくない場合、白い花、水辺、鳥と結びつけ、白鷺をイメージするかも知れませんが、これは誤りです。
実際には、千鳥というのは群れる小鳥を総称する古語、もしくはそれを構成するような鳥の科名にあたります。
つまり、どちらも小鳥の事で、白鷺のように大型の鳥ではありません。
「ミズチドリ」の花を拡大して見ると、名前の理由が分かります。
白い花の1つずつが、左右に花弁を開き、羽ばたく鳥のような姿をしているのです。
千鳥は基本的に保護色で柄があり、真っ白い個体はほとんどいない事に目をつぶれば、確かに空に多数の千鳥が飛び上がって行くようです。
「ミズチドリ」には他に、花の芳香に由来する「ジャコウチドリ(麝香千鳥)」という別名もあります。
「麝香」は、「ムスク」の名でも知られる有名な香料で、甘い香気があります。
まとめ
水辺に群生する「ミズチドリ」は、存在感のあるものです。
花言葉を知れば、より気高く美しく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。