果実に特徴がある「ミクリ(実栗)」は、ガマ科「ミクリ」属の多年草です。
海外では北半球全域とオーストラリア、国内では全国的に分布し、河川や池など浅い水辺に少数見られます。
花は雌花が球形で雌しべを真っ直ぐに多数伸ばし、雄花が茎の上部で球をくっつけたような形で咲きます。
花期は6月から9月です。
雌花も果実も針の生えた球形のようになります。
今回は、「ミクリ」の花言葉について解説します。
「ミクリ(実栗)」の花言葉
「恋の痛み」と言います。
トゲトゲした栗のイガのような雌花や果実から連想された花言葉です。
「触ったら痛いのでは」というイメージにも、「とても触れないデリケートな心」というイメージにもなります。
恋に悩み苦しむ友人へ、同情を込めて贈り、遊びなどへ誘う時に向く花言葉です。
恋心で痛いほど高鳴る胸という意味で、恋の告白に添えても意味が合います。
熱々な時期の恋人や配偶者にも合うでしょう。
恋に関係して痛みや苦労を伴うものとして、美容器具の商品イメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、自分の恋心を敢えて自覚し、気持ちを整理するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、何のトラブルもなく幸せに恋している人です。
こういう人は「痛み」と言われてもピンと来なません。
何かないか問い詰めても、「悩みがないのが悩み」のような惚気しか出て来ないでしょう。
「ミクリ(実栗)」の豆知識
「ミクリ」の名の由来は、その果実や花の姿が「クリ(栗)」のイガに似ている事から付いたものです。
但し、実際の果実としての構造は全く異なり、あくまで見た目が何となく似ているというだけです。
種類も遠く離れています。
種類としては遠いけれど姿が似ているため、名前に別種の植物名が入る例はしばしばありますが、類似点として使われやすいのは「葉」の形です。
「ミクリ」の葉はクリと全く似ていないため、敢えて「実」の文字を入れたのだと分かります。
別名に、葉の根元が三角な事から「サンリョウソウ(三稜草)」、川に生え「スゲ(菅)」に似る事から「カワスゲ(川菅)」、茎が矢の軸のようなので「ヤガラ(矢柄)」などがあります。
まとめ
「ミクリ」は非常に特徴的な果実をつける草ですが、水辺に生えるため、迂闊には近寄れません。
花言葉を知れば、遠くからでも存在に気付き、観察出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。