独特な姿の花を咲かせる「ミカエリソウ(見返草)」はシソ科テンニンソウ属の落葉樹です。
日本固有種で、福井県以西に分布し、山地で群生する事もあります。
花は鱗状に付いた苞の間から雄しべが無数に飛び出し、全体としては淡紅色に見えます。
今回は、「ミカエリソウ」の花言葉について解説します。
「ミカエリソウ(見返草)」の花言葉
「詩的な愛」といいます。
詩は自分の内面を言葉によって表すものです。
心は記憶の蓄積であり、詩を紡ぐ事は自分の過去を見返るものと言え、これが花言葉の由来になっています。
一方、花は目立った花弁もなく毛のような雄しべだけで構成され、おぼろげで儚い詩情とも結び付きます。
詩に描かれるような、表にはそれと分からなくても、恋で様々に葛藤している友人へ贈るのに向きます。
もう少し単純に、詩や文芸が好きな人への告白や、恋人への愛情表現にも良いでしょう。
詩を中心にした文学全集のデザインにも使えます。
スマホの待ち受けにすれば、詩的な感受性が高まるかも知れません。
この花言葉が合わないのは、詩情をフィーリングで理解出来ない人です。
花言葉の意味を細々と理解するうち、うんざりしてくるでしょう。
また、感情をオープンにして付き合っている恋人や配偶者にも向きません。
現状が嫌であるとか、別の恋をしているというニュアンスで伝わってしまいます。
「ミカエリソウ(見返草)」の豆知識
「ミカエリソウ」の花言葉の由来は、その美しさに通り過ぎようとした人が思わず振り返って見る、というものです。
一見したところ綺麗な花弁がある訳でもなく、むしろ異様な姿ですが、群生は美しいものです。
ただ、この花の場合、美しさに通り過ぎても目が離せない、というより、ぼんやり見て「綺麗な花が咲いているな」と思い、その後「あれ? 何か変わった形してなかった?」と振り返るイメージの方が合いそうです。
他に「イトカケソウ」という別名もあります。
こちらは、毛のような花を、糸が掛かっている様子に喩えた名前です。
いずれも「草」という名前が付きますが茎は木(木本)になり、正確には草(草本)ではありません。
まとめ
「ミカエリソウ」は独特ながら綺麗な花です。
花言葉を知れば、より好ましく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。