「マンテマ」はナデシコ科「マンテマ」属の一年草または越年草です。
ヨーロッパ原産で、日本には江戸時代に鑑賞用に持ち込まれ、その後帰化しました。
本州以南の市街地や海岸などに生育します。
花は、白地の中央に紅紫色の斑点がある花弁を5枚つけ、主茎の上部に複数咲きます。
花期は5月から6月です。
今回は、「マンテマ」の花言葉について解説します。
「マンテマ」の花言葉
「忘れそうにありません」です。
簡単には忘れられないような独特の名前と花弁の模様から付いた花言葉です。
学校の卒業や、スポーツチームの引退時の送別会で、飾ったり贈ったりするのに向きます。
親しい故人へのお供え物にも合います。
覚えやすさが売りの資格試験テキストの表紙デザインにも良いでしょう。
オンラインストレージのインターフェイス部分のイメージにも使えます。
玄関に飾れば、外出時、忘れ物がないか思い起こすきっかけにもなるでしょう。
この花言葉が合わないのは、関係が浅い人です。
「何か迷惑をかけて印象付けていたのか」「気を持たせてしまったのか」と不安感を煽るだけです。
また、恋人や配偶者と破局した後にも合いません。
あなたがそう思っていたとしても、相手は忘れたいと思っているからこその破局です。
破局の原因が全くの外的な不可抗力で、双方に気持ちが残っているのが明白なら合います。
「マンテマ」の豆知識
「マンテマ」の名前の由来は、渡来した当初の名称「マンテマン」が転訛したものと考えられています。
更に語源を辿ると、同じナデシコ科の「ムギセンノウ」の学名「アグロステンマ」が元になったとの説があります。
「アグロステンマ」は「アグロス(野生)」と「ステンマ(花冠)」を合わせた言葉です。
別の説としては、持ち込んだオランダ人が「ハマベマンテマ」と混同した、というものがあります。
「ハマベマンテマ」の学名は「シレネ・マリティマ」だった事から、「マティリマ」が転訛したという説です。
「マリティマ」の語源は「マリティムス(海の)」です。
「マンテマ」と同属に「シロバナマンテマ」という、赤い斑点を持たない品種があります。
実際には、こちらの方が「マンテマ」属の基本種となっており、属名と名前がずれています。
こういった名前のずれは、名付けの順番などでしばしば起きる事です。
まとめ
「マンテマ」は特徴的な花です。
花言葉を知れば、親しみも感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。