「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」はバラ科シャリンバイ属の常緑低木です。
シャリンバイ(車輪梅)の変種のひとつ(同種であるという説もある)で、名前の通り丸っこい形の葉を付けます。
開花期は5〜6月。
花はウメに似た5枚の花びらを持つもので、花の色は白〜淡いピンク色です。
「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」の花言葉
「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」の花言葉は「そよ風の心地良さ」です。
花言葉の由来は不明ですが、これはシャリンバイと共通のもの。
「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」およびシャリンバイの自生地は海岸付近であるため、海風に吹かれて揺れる様からこの花言葉が付けられた可能性が考えられます。
また低木であり、樹高は1〜4mにもなるため一般的なギフトには不向きですが、庭木にするには大きすぎないサイズです。
おまけに花言葉はポジティブなものであり、植えるに際し困ることはないでしょう。
「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」の豆知識
今ではシャリンバイと「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」が同じものとして扱われることがあるためか、育て方や管理方法はシャリンバイのそれに準じます。
気を付けるべき点は主に病害虫。
ごま色斑点病、すす病、カイガラムシ、アブラムシなどが主な防除対象です。
また東北地方以北の冷涼な地域では寒さ対策が必要になることもあります。
その辺りにさえ気を付ければ、概ね丈夫で育てやすい木であると言えるでしょう。
海岸付近に自生するので潮風に耐えるのはもちろん、夏の厳しい暑さや大気汚染などにも強いです。
それゆえ街路樹として植えられることもあります。
ちなみに花の後には黒くて丸い直径1〜2cmほどの実を付けますが、硬いうえに苦いこともあり食べることはできません。
しかし果実酒にすると美味なうえ、疲労回復や健胃などに良いと言われています。
また鹿児島県などではシャリンバイの葉などを染料に用いる文化がありますが、「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」はそういった使い方はほとんどされないようです。
まとめ
「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」はバラ科の常緑低木です。
その名の通り葉が丸っこいのが特徴で、5〜6月になるとウメの花に似た白〜淡いピンクの花を咲かせます。
花言葉は「そよ風の心地良さ」。
花言葉の由来は不明ですが、ポジティブなものであり庭木などにするのに困ることはないでしょう。
また「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」の実で作る果実酒は美味であると評されています。