観葉植物として良く知られる「ポトス」はサトイモ科ハブカズラ属(エピプレムヌム属)の蔓性の着生植物です。
東南アジアの熱帯雨林帯原産で、樹や岩を這い上がり、数十メートルも伸びます。
日本へ持ち込まれたのは明治時代です。
花はサトイモ科の特徴があり、小花の付いた花穂が直立し、その後ろから仏炎苞がやや覆い、全体的に白い1つの花に見えます。
「幸運を呼ぶ花」とも呼ばれる通り、開花する事は滅多にありません。
今回は、「ポトス」の花言葉について解説します。
「ポトス」の花言葉
「永遠の富」「華やかな明るさ」「長い幸」といいます。
良い事が長く続くイメージの花言葉が付いており、結婚や誕生のお祝いに向きます。
「永遠の富」
「ポトス」の葉に、黄色っぽい斑が付く様子を黄金に喩えた花言葉です。
和名も「オウゴンカズラ(黄金葛)」となっています。
この黄金の葉が、伸びていく蔓にどんどん生えて来るイメージが「永遠」を表します。
永遠の富とは、一体幾らあれば足りるでしょう。
「病気になったら」「事故に遭ったら」「インフレになったら」と、どんどん必要な額は増えていきます。
安心のための備えは重要ですが、その為に現在が苦しいのでは本末転倒です。
未来の自分を少し信用し、程ほどにしておけば、永遠の富も素直に喜べるでしょう。
独立する子供へ、お金に困らないよう願いを込めて贈るのに向く花言葉です。
「華やかな明るさ」
黄金色に輝く葉のイメージから付いた花言葉です。
花はいつも咲いているという訳にはいきませんが、常緑の葉は美しさを保ちます。
華やかさには明るさが必要です。
華やかさには色が必要で、色を際立たせるのは明るい光なのです。
眩しく華やかな人へ贈り讃えるのに向きます。
装いが豪華でも、陰がある人には合いません。
「長い幸」
黄金色の葉を付ける蔓が、数十メートルも伸びる事から付いた花言葉です。
幸せは細く長い方が良いとはよく言われる事ですが、「今後一切大きな幸運はなくなり、小さい幸運だけが定期的に起きる」と言われると、二の足を踏むでしょう。
人間、未確定に訪れる幸運の方に、強い幸せを感じます。
一方、そればかりではギャンブル依存のようなもので、ある程度確実なものは必要です。
これらの配分が適度にある状態が、長い幸に繋がるのでしょう。
プロポーズに添えたり、家族の為に家へ飾るのに向く花言葉です。
「ポトス」の豆知識
「ポトス」の語源は、かつての属名「ポトス」属に由来します。
「ポトス」属の語源になった植物は「ポトス・スカンデンス」で、その葉の形から、翼のあるギリシャ神話の神「ポトス」に喩えられたのです。
尚、語感が似ている料理の「ポトフ」は、フランス語の「ポッ(鍋)・オウ(の)・フー(火)」、つまり火に鍋を掛けっぱなしで出来る料理という意味で、全く語源が違います。
まとめ
「ポトス」は観葉植物として見飽きているかも知れません。
花言葉を知れば、飾った人の気持ちにも触れられるでしょう。
風景の解像度を増す、花言葉を是非参考にして下さい。