「ボダイジュ(菩提樹)」は、アオイ科シナノキ属の落葉樹です。
中国原産で、日本では寺院の境内や街路樹などに植栽され、野生個体も見られます。
花は淡黄緑色で、花期は5月から6月です。
果実は8mmほどで硬く、数珠にも利用できます。
今回は、菩提樹の花言葉について解説します。
「ボダイジュ(菩提樹)」の花言葉
「夫婦愛」「結婚」「熱愛」「情熱の恋」といいます。
英語で「リンデン」と総称されるシナノキ属共通の花言葉で、意味がかなり統一されており、結婚式などの飾りや贈り物に特に向きます。
「夫婦愛」
ギリシャ神話に由来がある花言葉です。
主神「ゼウス」と妻の女神「ヘラ」が旅に出た時、貧しい老夫婦に手厚くもてなされました。
感激したゼウスが褒美を与えようとしたところ、老夫婦は富や若さではなく、ただ「夫婦が死後も一緒にいられるようにして欲しい」と願いました。
そこでゼウスは、夫を樫の木に、妻をリンデンに変えました。
こうして、2人はいつまでも一緒に過ごせた、というものです。
ここから付いた花言葉です。
夫婦仲の良い友人へ、数珠などの形で贈るのに向きます。
スマホの待ち受けに設定し、配偶者に腹を立てた時、気を落ち着かせるのにも使えます。
「結婚」
こちらも、同じ話が由来の花言葉です。
結婚式のディスプレイに向く花言葉です。
プロポーズを「ボダイジュ」の近くでしても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、独身で特に結婚を考えていない人です。
人生にこれといった正解はなく、他人が口出しするものではありません。
唯一、あなたがその人にプロポーズするつもりなら、問題ありません。
「熱愛」
結婚に至る熱い愛情という意味の花言葉です。
老夫婦のイメージに引っ張られ、穏やかな愛情を想像しますが、「死が2人を分かつまで」を遥かに超えた熱愛なのは確かです。
新婚で熱愛状態の友人や配偶者へ贈るのに向く花言葉です。
「情熱の恋」
結婚へ至る段階の恋のイメージで付いた花言葉です。
恋の告白や、恋人への愛情表現に向きます。
「ボダイジュ(菩提樹)」の豆知識
「ボダイジュ」の「菩提」は、「仏の悟り」を意味する仏教の言葉で、菩提樹は釈迦が悟りを開いた時、下に座っていた樹木を指します。
但し、実際に釈迦が座っていたのは、「インドボダイジュ」です。
「ボダイジュ」の名は姿が似ているので、代わりに付きました。
「昔の人が適当に間違った名を付けた」と考えるのも筋違いです。
分類は人間が用途も加味して恣意的に引いた線です。
文化次第でかなりダイナミックに変わります。
魚を例に取れば、「マグロ」や「カツオ」も、英語では「ツナ」とひとまとめにされてしまいます。
まとめ
「ボダイジュ」は、立派で美しい木です。
花言葉を知れば、その伝来の経緯にも興味が向くでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。