ビールの原材料で知られる「ホップ」はアサ科(旧クワ科)カラハナソウ属の蔓性の多年草です。
ヨーロッパ東部原産で、15世紀頃にビールへの利用が広まり、各地で栽培されるようになりました。
花は雌雄異株で、雄花は黄色、雌花は淡黄緑です。
ビールに利用されるのは受精しない雌花で、鱗状に葉が重なった「毬花」を形成します。
花期は7月から9月です。
今回は、「ホップ」の花言葉について解説します。
「ホップ」の花言葉
「希望」「軽快」「不公平」「不法」などがあります。
良い意味と悪い意味が混在しており、贈る時は吟味する必要があります。
「希望」
ビールの仕込みに使われる事から、出来上がりを待つ気持ちを表した、この花言葉が付いています。
同じ由来で「信じる心」という言葉もあります。
就職や開業など、前途に希望のある大人へ贈るのに向く花言葉です。
明日へ希望を持ち、ビールで今日の疲れを癒やすのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、今日も明日も辛い状況にいる人です。
逃げ道を探すべきで、痛みをごまかしている場合ではありません。
「軽快」
ビールに苦みを与え、さっぱり軽快な飲み口にする事から付いた花言葉です。
同じ由来で「天真爛漫」という花言葉もあります。
言動が軽やかで周囲を明るくしてくれる人へ贈るのに向きます。
フットワークが軽く、仕事をサクサク片付けてくれる人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、どっしり腰を据え物事に当たる人です。
こういう人にしか出来ない仕事もあります。
「不公平」
ビール造りで「ホップ」が使われる理由は、雌花の内部で「ルプリン」という黄色いツブツブの樹脂が作られるためです。
香り、苦み、泡立ちという現在のビールの要素は、これによって成り立ちます。
受粉して種子ができるとルプリンは減少するため、通常、「ホップ」は雌株しか栽培しません。
そこから付いた花言葉です。
人に対しては非難する意味になり向きませんが、会員制スーパーマーケットなど、差に価値がある場面では使えます。
「不法」
ビールを始めとするアルコール飲料は依存性が高く、高くしても買う人がそこまで減らない事から、税金がかけられやすい飲み物です。
このため原価より販売価格が異様に高くなり、密造の利幅が大きいため、脱税のイメージがあります。
一方、アメリカでは、キリスト教的発想と世論に流され「禁酒法」を成立させましたが、密売が横行し大失敗しています。
それらの法律規制のイメージから付いた花言葉です。
同じ由来で「不正」という言葉もあります。
人に対して使うには向きません。
創作で、犯罪組織か悪徳政治家のキャラクタイメージには使えます。
まとめ
「ホップ」は名前だけ目にして、実物を見る事は少ない植物です。
花言葉を知り、興味を深めれば、ビール資料館などに足を運ぶきっかけにもなるでしょう。
視野を広げてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。