「ベルフラワー(オトメギキョウ)」は、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。
ヨーロッパ原産で、石灰岩の崖などに生育し、鑑賞用として流通しています。
花は紫の鐘型で、端は5つに分かれます。
花期は4月から5月です。
今回は、「ベルフラワー」の花言葉について解説します。
「ベルフラワー(オトメギキョウ)」の花言葉
「楽しいおしゃべり」「優美」「感謝」「後悔」などがあります。
良い意味とあまり良くない意味が混ざるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「楽しいおしゃべり」
「ベルフラワー」の別名であるオトメギキョウの「乙女」から付けられた花言葉です。
学校の休み時間や放課後に、女生徒が賑やかにお喋りしている様子です。
一方、ベルが賑やかに鳴る様子からも意味が合います。
ここでいうベルは、教会の大きい鐘ではなく、巡礼者が持つベルです。
近い意味で「共感」、学生時代の友達は一生の付き合いになるという意味で「大切な人」という花言葉も付いています。
話術がどうという事もなく、ただ話していて楽しい友人へ贈るのに向く花言葉です。
トークが巧みなラジオパーソナリティへのファンレターに添えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、話していても、悪口や自慢話ばかりで気が重くなる相手です。
会話は、何より相性が重要です。
「優美」
美しい姿の花と、高貴な色とされる紫のイメージから付いた花言葉です。
美しく柔らかなイメージの人へ贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、優しさに欠ける人です。
優しさは美しさを補ってくれますが、優しさのない美しさは息苦しくなるだけです。
「感謝」
ホタルブクロ属は学名を「カンパニュラ」といいますが、これは古代ギリシャ神話に由来があります。
精霊の「カンパニュラ」は、果樹園の見張り役でしたが、ある時泥棒が忍び込んで来ました。
ここにあるのは神聖な果物です。
カンパニュラは、盗まれてはならないと、持っていたベルを鳴らし、人を呼びましたが、逆上した泥棒は捕まる前に彼女の命を奪ってしまいました。
その後、上司に当たる花の女神のフローラは彼女に感謝し、ベルの形の花として蘇らせたのです。
このカンパニュラに向けられた感謝が、そのまま花言葉になっています。
同じ由来で、「感謝します」「誠実」「不変(節制)」という花言葉も付いています。
何かしら、感謝の気持ちを伝える時に添えるのに向く花言葉です。
「後悔」
カンパニュラを死なせてしまったフローラの後悔を表す花言葉です。
良い意味の言葉ではありませんが、親しい友人が後悔して落ち込んでいる時に贈り、同情し慰めるのには使えます。
自宅に飾り、後悔しないよう、日頃から自分の行動を省みるのにも良いでしょう。
まとめ
「ベルフラワー」は形の整った美しい花です。
花言葉を知れば、そこに込められた物語にも触れられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。