「ベラドンナ」の花言葉とは?色や由来など花言葉を徹底解説

「ベラドンナ」の花言葉とは? 花言葉

薬草として知られる「ベラドンナ」は、ナス科オオカミナスビ属の多年草です。

地中海沿岸原産で、涼しく湿気が多い石灰質で肥えた土壌に自生し、世界中で栽培されています。

花は淡紫色の釣り鐘形で、花期は8月から9月です。

今回は、「ベラドンナ」の花言葉について解説します。

「ベラドンナ」の花言葉

「汝を呪う」「男への死の贈り物」「人を騙す者の魅力」「沈黙」といいます。

ネガティブな言葉が並ぶため、自分で飾るのはともかく、贈り物には向きません。

「汝を呪う」

魔女の呪いの薬のイメージから付いた花言葉です。

もちろん「ベラドンナ」で実際に人を呪える訳もありません。

むしろ「ベラドンナ」は薬草として、鎮痛剤などに利用できます。

中世ヨーロッパでは、古代ギリシャ・ローマ時代の医療理論が無批判に信じられ、水銀を処方したり血を抜くなど、有害な処置が横行していました。

一方、土着の薬草などを知る人は、理論は分からなくとも薬効のある薬を作る事が出来ました。

毒草の筈の「ベラドンナ」から薬を作る人は、「魔女」に見えたでしょう。

人に贈るには向きませんが、創作などで利用するなら合う花言葉です。

「人を騙す者の魅力」

ヨーロッパの貴族は、化粧の1つとして「ベラドンナ」を点眼薬にしました。

これにより瞳孔が開き魅力的な瞳になるというのです。

実際、「ベラドンナ」には、「アトロピン」という、現在も眼科で利用される成分の原料が含まれています。

勿論、大変危険で命を落とす事もありました。

そもそも、瞳孔を散大させると光は眩しく、焦点もぼやけます。

とても常用出来るようなものでもなく、ここ一番、相手を惹きつけたい時だけに魅力的に装う、という意味で付いた花言葉です。

大抵の人には合いませんが、フィクションを操る小説家や漫画家へ贈るには向きます。

「男への死の贈り物」

「死の贈り物」は、「ベラドンナ」の毒としての性質からイメージ出来ますが、「男への」という限定に違和感が出ます。

やはり、こちらも「ベラドンナ」を化粧として女性が使った事から付いた花言葉でしょう。

「ベラドンナ」を使った大きな瞳に見つめられ、虜になるイメージです。

一方、その美しさは一時的なもので、気付いた時にはもう人生のルートが決まっており、場合によっては社会的に死ぬ場合もあるのです。

誰かに贈るには向かない花言葉です。

「沈黙」

「ベラドンナ」の毒草としてのイメージから付いた花言葉です。

「死人に口なし」という死の暗喩です。

この花言葉は、絶対人に贈ってはいけません。

「ベラドンナ」の豆知識

毒草のイメージが強い「ベラドンナ」ですが、薬草として確かな効能もあります。

現代医学では、成分を抽出して痛み止めや、瞳孔を散大させる薬などにも利用しています。

勿論、医師が取り扱うため、事故が起こるような事はまずありません。

まとめ

「ベラドンナ」は古くから知られる花です。

花言葉を知れば、より深く知るきっかけになるでしょう。

花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。

タイトルとURLをコピーしました