色鮮やかで見た目だけは可愛い「ベニテングタケ」は、テングダケ科テングダケ属のキノコです。
北半球の寒冷地に幅広く見られ、高原の「シラカバ」や「マツ」の林に生育し、それらの樹木の根と生きる菌根菌です。
キノコのため花は咲かず、胞子で広がります。
今回は、「ベニテングタケ」の花言葉について解説します。
「ベニテングタケ」の花言葉
「幸運」「ほどほど」といいます。
比較的良い意味が揃っていますが、実物は毒キノコなので贈る場合は画像などに限定しましょう。
「幸運」
赤く艶やかな「ベニテングタケ」は、見た目だけなら幸せなイメージがあります。
また、ヨーロッパでは、幸運を呼ぶキノコと考えられており、イラストなどにしばしば描かれてきました。
これは、ゲルマン神話において、「ベニテングタケ」が「自然」と「美」の象徴として扱われていた事にも由来します。
幸運を祈り親しい人へ贈るのに向く花言葉です。
大きな幸運が必要になる、宝くじ売り場のディスプレイにも使えます。
ラッキーシンボルとしてスマホの待ち受けにしても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、運任せな事が大嫌いな人です。
価値観はそれぞれなので、嫌いなものを勧める事もありません。
「ほどほど」
その毒々しい色から、毒キノコのイメージが強い「ベニテングタケ」ですが、実際には色の地味なテングダケの方が余程危険です。
「ベニテングタケ」の毒を無毒化して食べる地方もあります。
とはいえ、甘く見るとやはり危ないという、ほどほどの距離感が必要な事から付いた花言葉です。
また「ルイス・キャロル」の小説『不思議の国のアリス』において、キノコを食べて巨大化したり小さくなったりする描写があります。
この元ネタは、菌類学者「モーデカイ・キュービット・クック」の「ベニテングタケ」の幻覚作用に関する記述で、「物の大きさの知覚が変わった」という内容です。
アリスは食べる量をほどほどに調整して、普通の大きさに戻れたのです。
誰かに極端に味方する事もなく、丁度良い立ち位置を保っている人へ贈るのに向く花言葉です。
自分のペースで仕事が出来ており、トータルで見ると優秀な人にも合うでしょう。
この花言葉が向かないのは、飛び抜けた実力がある若い人です。
長所は伸ばせられるなら伸ばすべきで、調整は天井を知った後の事です。
「ベニテングタケ」の豆知識
「ベニテングタケ」の名前の由来は、いくつかあります。
まず、毒で人を苦しめ性質を、人に害を為す天狗に喩えたという説。
次に、赤や茶色の笠を天狗の顔色とした説。
もう1つは、長い柄を高下駄の歯に喩えたという説です。
まとめ
「ベニテングタケ」は怖い毒キノコという評価と、おいしく食べられるという話が混在した状況にあります。
花言葉を知れば、迂闊な付き合い方は慎むべき、と気付くでしょう。
キノコとの付き合い方も気付かせてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。