果実を見ると納得するしかない「フォックスフェイス」は、ナス科ナス属の多年草(日本では一年草)です。
ブラジル原産で、鑑賞用として栽培されます。
花は直径3cmほど、紫色の花弁が5枚つき、ナス属に共通する星形です。
花期は7月から9月で、その後出来る果実は黄色く、耳のようにも見える突起が付き、これが角度によっては「フォックスフェイス(キツネの顔)」のように見えるのです。
今回は、「フォックスフェイス」の花言葉について解説します。
「フォックスフェイス」の花言葉
「偽りの言葉」「私はあなたを欺きません」「私の想い」「悪友」などがあります。
良い言葉と悪い言葉が混じっているため、誤解されないよう、贈る時は意図を正しく伝えましょう。
深読みする人にはあまり合いません。
「偽りの言葉」
日本の昔話に出て来るキツネは、しばしば人間を化かします。
西洋の物語に出て来るキツネも、他の動物を騙す狡賢い位置づけのキャラクタになっています。
これらのイメージから付いた花言葉です。
嘘をついた時、それを言われた人は、その人の全ての発言を疑うしかなくなります。
「人間は所詮欺し合い」という人でも、どこか信じる軸はあるものです。
誰かを「嘘つき」と責めて贈るにも、自分の嘘を明かす時に贈るにも、良い結果が想像出来ない、使いにくい花言葉です。
魅力的な嘘をつく、マジシャンや小説家などには合いますが、ある程度価値観のすりあわせは必要でしょう。
「私はあなたを欺きません」
キツネは欺くけれど、「フォックスフェイス」はキツネそのものではありません。
そういう意味で付いた花言葉です。
もっとも綺麗でおいしそうな果実が有毒で、欺くつもりが全くないかというと怪しいものなのですが。
人間同士のやり取りは信頼が基本で、わざわざ「欺かない」と言う場面は少ないものです。
絶対に嘘も冗談もない、という強い気持ちを表すものとして、契約の場面に飾るというのは合います。
愛を誓うプロポーズに添えるのも良いでしょう。
「私の想い」
嘘なのか、そうではないのか、その本当のところを表す花言葉です。
敢えて前置きをして伝える想いは、普段よりもずっと強く、真実を伝えるものです。
そんな意味で「真実」という花言葉もついています。
何か、偽りのない想いへ添えるのに向く花言葉です。
「悪友」
物語におけるキツネのキャラクタは、狡猾で油断できませんが、案外いつも誰かと仲良くしており、孤独なキツネというのはあまりないものです。
悪友とは、悪い事を一緒にするような友達という意味になりますが、必ずしも犯罪を一緒にするという訳ではありません。
「馬鹿な事を一緒にする」というニュアンスの方が、現代では合うでしょう。
キツネのように狡い所もある相手と、騙し騙されしながら、何だかんだと仲が良い、そんな同類の相手へ贈るのに向く花言葉です。
一方、やり取りが常に誠実で、真っ直ぐな親友に対しては合いません。
どちらかではなく、どちらもいた方が人生は豊かになります。
「フォックスフェイス」の豆知識
「フォックスフェイス」は、別名を「キツネナス(狐茄子)」「ツノナス(角茄子)」ともいいます。
他に、その鮮やかな黄色から「カナリアナス(金糸雀茄子)」という名もあります。
いずれも見た目から理解しやすい名前ばかりです。
まとめ
「フォックスフェイス」は、ユニークな果実が可愛い植物です。
花言葉を知れば、同じ事を昔の人も考えていたと分かり、より親しみを感じられるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。