歌にもなっている「ピンクのハナミズキ」は、ミズキ科ミズキ科ヤマボウシ亜属のピンク(薄紅)色品種です。
北アメリカ原産で、日本へは明治時代中期に苗木を輸入したという記録があります。
本格的に持ち込まれたのは大正4年ですが、この時は白花品種でした。
ピンク花の苗木はその2年後の大正6年に持ち込まれました。
花は花弁4枚の薄黄色で、まとまって咲きますが、ごく小さく、その根元にある大きな総苞片と合わせて1つの花に見えます。
花期は4月から5月です。
今回は、「ピンクのハナミズキ」の花言葉について解説します。
「ピンクのハナミズキ」の花言葉
「返礼」「私の思いを受けて下さい」「永続性」「思いやり」といいます。
良い意味の言葉が揃い、贈り物に向きます。
「返礼」
ハナミズキに共通する花言葉です。
大正時代、日本からアメリカへ「サクラ(桜)」を送った返礼として、ハナミズキが贈られた事が元になっています。
返礼は悩ましいものです。
特に、金額が分かってしまう物へのお礼は、色々と悩むものです。
気持ちが大事とはいいますが、むしろ気持ちを振る舞いで正確に伝える方が困難でしょう。
そんな時、返礼に「ピンクのハナミズキ」を添えれば、金額の生々しさも和らぎ、円滑になってくれるでしょう。
「私の思いを受けて下さい」
こちらもアメリカとのハナミズキのやり取りから連想された付いた花言葉です。
思いを伝える事は、一方的なものです。
「嫌なら断って良いから」と言われても、素直に断れるものでもありません。
「OKを貰えて嬉しい」で終わらせず、その裏の、相手の本当の思いを読み取る事が本番と言えます。
恋の告白へ添えるのに向く花言葉です。
「永続性」
ハナミズキの「花」が長く美しさを保つ事から付いた花言葉です。
ハナミズキの花弁に見える部分は総苞片で、基本的に花とは別の組織です。
このため、通常は花が散るタイミングでも残るのです。
長く続く事はそれ自体が価値を持ちます。
国の歴史、骨董品、伝統文化、人の関係も同様です。
長い付き合いの友人や配偶者へ贈り、今後も続くよう好意を伝えるのに向きます。
「思いやり」
これが「ピンクのハナミズキ」の花言葉です。
小花を囲み、次の世代を思いやる母のような、ピンクの総苞片のイメージから付いています。
思いを伝えるのも返礼も、その根底にあるのは互いの思いやりです。
他人への思いやりは、振る舞いに表れます。
それは「相手も自分と同じ感情を持った人である」という事実が心に染みついているからです。
そんな思いやりのある人へ贈るのに向きます。
まとめ
「ピンクのハナミズキ」は柔らかな印象の美しい花です。
花言葉を知れば、より心に染み入り、好ましく感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。