春まだ浅い時期から明るい花色で目を楽しませてくれるアネモネはご自宅で育てている方も多いのではないでしょうか。
地中海沿岸原産のキンポウゲ科イチリンソウ属に属する多年草で、日本には明治時代初期に伝わりました。
今回はなかでも春風そのもののような「ピンクのアネモネ」の花言葉についてご紹介します。
「ピンクのアネモネ」の花言葉「あなたを待ち望む」
「ピンクのアネモネ」の花言葉は「あなたを待ち望む」です。
これはギリシャ神話の悲しい恋のエピソードが由来になっています。
西風をつかさどる神ゼピュロスは春と花の女神クロリスと夫婦でしたが、ある日クロリスに使える妖精のアネモネに恋をしてしまいます。
ゼピュロスの吹かせる春風に応じて花々が開花の準備を始めるのですが、いつも他の花々に先んじてアネモネが花を咲かせるため、クロリスはゼピュロスの気持ちに気が付いてしまいます。
起こったクロリスはアネモネを追放し、力を失ったアネモネは日々泣き暮らして弱っていきました。
その姿を哀れに思ったゼピュロスがアネモネを花の姿に変え、それからずっとアネモネはゼピュロスの風を待ち望んでいるということです。
少し切ない「ピンクのアネモネ」の花言葉とともに、遠距離恋愛の恋人にあなたの気持ちを届けてみてはいかがでしょうか。
「ピンクのアネモネ」の花言葉「恋の苦しみ」
「アネモネ」の花言葉は上記の言い伝えから悲しいものが多いようです。
「ピンクのアネモネ」は姿が優美でとても愛らしいのですが、すべての「アネモネ」が持つ花言葉に「恋の苦しみ」というものもありますので恋人に贈る際には注意してください。
「ピンクのアネモネ」の豆知識
「アネモネ」は鮮やかな花色の種類が多く、赤や白、紫、青やそのグラデーションなどがありますが、なかでも春の妖精のようなピンクは人気があります。
最近では今までになかったパステルピンクの「ロサシアロ(ミストラルピンク)」という種類が市場に出てきていますので、珊瑚のように繊細なピンクを楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
「ピンクのアネモネ」は悲しい花言葉が多い印象ですが、花の少ない時期にさまざまなカラーリングで庭を彩ってくれる嬉しい存在です。
一重の他に八重咲の種類もありますので、ぜひ「ピンクのアネモネ」の愛らしい花を日常に取り入れてみてください。