「ピンクのアセビ」は、ツツジ科アセビ属の常緑樹です。
海外では中国、国内では山形県以西から九州にかけて分布し、山地に自生が見られ、庭木などにも利用されます。
花は垂れ下がった花茎に、先がややすぼんだ壺型の花が多数連なって咲き、花期は3月から5月です。
今回は、「ピンクのアセビ」の花言葉について解説します。
「ピンクのアセビ」の花言葉
「危険」「デートのお誘い」「旅立つ準備」「後押し」といいます。
良い言葉と不穏な言葉が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「危険」
アセビに共通する花言葉です。
アセビには毒性があり、馬が食べてしまうと身体が痺れ、酔ったように見える事から「馬酔木」の文字があてられています。
馬に限った話ではなく、人間や他の動物にも有害で、食べれば神経症状が起こります。
ここから付いた花言葉です。
一方、人間はこの毒を殺虫剤として利用したり、虫が付かない庭園樹としても利用しました。
有用だからこそ、注意して使うようという意味の花言葉と言えます。
何かしら危険を警告するメッセージへ添えるのに向きます。
「デートのお誘い」
「ピンクのアセビ」には、「スプリングベル」という品種があります。
確かに「ピンクのアセビ」は、形も開花時期も賑やかに春を告げるベルのようです。
心浮き立つ春には、大事な人を誘い外に出たくなる、そんな気持ちを表す花言葉です。
赤いアセビの「あなたと2人で旅をしよう」という花言葉と比べると、少し意味が軽めになっています。
恋人へのデートの誘いに向く花言葉です。
親しい友人と、単に遊びに行く時にも良いでしょう。
「旅立つ準備」
赤いアセビの「あなたと2人で旅をしよう」の前段階といった花言葉です。
一方、「ピンクのアセビ」の品種「クリスマスチアー」からもイメージ出来ます。
アセビはクリスマスの時期に咲く訳ではありませんが、世界を回るサンタクロースの事、活動期間以外は準備中に違いありません。
旅行に限らず、進学や就学など大きなライフイベントを迎える人へ、応援と用心を伝える時に向く花言葉です。
「後押し」
白いアセビには「犠牲」「献身」という花言葉が付いています。
これは、アセビの英名「ジャパニーズ・アンドロメダ」から付いたものです。
「アンドロメダ」とは同じツツジ科の「ヒメシャクナゲ属」の事で、花の形が似ている事からイメージされたものです。
その語源は、古代ギリシャ神話に出て来る女性「アンドロメダ」で、国を救う為に自ら生け贄になり、危ういところで英雄に救われたのです。
「ピンクのアセビ」は、白ほど真っ直ぐではない事から「献身」ではなく、「後押し」という一歩引いた花言葉が付いています。
「クリスマスチアー」の「チアー(応援する)」でも意味が合います。
何かしら応援したい相手へ贈るのに向く花言葉です。
ライバルに対しては、毒を持つ性質が悪意で伝わる可能性があるので、コミュニケーションが取れる相手に限った方が良いでしょう。
まとめ
「ピンクのアセビ」は可愛らしい花です。
花言葉を知れば、可愛いだけではなく、取り扱いの注意点にも気づけるでしょう。
花との距離も教えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。