イタリア料理でお馴染みの「バジル」は、シソ科メボウキ属の多年草です。
日本の多くの地域では越冬できず、一年草として扱われます。
インド、熱帯アジア原産で、アフリカ大陸とユーラシア大陸の熱帯域に分布し、主に食用として各地で栽培されます。
花はシソ科の特徴を持ち、花茎に白い唇型の雄花が6つずつ咲いて花穂を作り、花期は7月から8月です。
今回は、「バジル」の花言葉について解説します。
「バジル」の花言葉
「好意」「神聖」「何という幸運」「憎しみ」などがあります。
良い言葉と悪い言葉が混ざっているため、誰かへ贈る時は意図をはっきり伝えましょう。
説明なしで贈った場合、確実に悪い方の意味に受け取られます。
「好意」
イタリアでは「バジル」が求婚のシンボルとされ、髪に挿してプロポーズするという習慣があります。
ここからイメージされた花言葉です。
「好感」という花言葉も、同じ由来で付いています。
何かしら好意を伝えるメッセージへ添えるのに向きます。
好意には幅があるため、勘違いされて困る時には、あまり向きません。
「神聖」
薬効や香りによって特別な植物と考えられたハーブ類は、しばしば神聖なものとして扱われます。
「バジル」も例外ではなく、インドのヒンドゥー教でも、古代エジプトでも神聖なハーブとしての役割を持っていました。
同じ由来で「高貴」、薬効のイメージで「強壮」という花言葉も付いています。
人に神聖を感じる事は難しいですが、神秘的な事が好きな人への贈り物には、意味が合います。
「何という幸運」
「神聖」と方向性の同じ花言葉です。
神聖な力が幸運をもたらすというイメージです。
「良い望み」という花言葉も付いています。
幸運の訪れには、望みが必要です。
望む事がなければ、幸運の方としても、何を提供すれば良いか分からないでしょう。
何かしら実力だけではないもので成功した人へ贈り祝うのに向きます。
「憎しみ」
世界で愛される「バジル」ですが、繁殖力旺盛で気軽に庭に植えると際限なく増えてしまいます。
冬に10度以下になるような寒冷な地域なら枯れますが、そうでない場合は際限がありません。
そんな厄介なところから付いた花言葉です。
悪い意味なので、誰かに贈るには向きません。
創作で、ミステリーの伏線などには使えます。
「バジル」の豆知識
「バジル」の語源は、古代ギリシャ語の「バジレウス(王)」です。
「バジリスク」という鶏と蛇の化け物の由来にもなっています。
「バジル」は「バジリコ」と呼びますが、これはイタリア語の呼び方です。
和名は「メボウキ(目箒)」で、種子を水にひたすとゼリー状になり、目の汚れを取るのに使えた事が由来です。
日本でよく使われるのが「スイートバジル」ですが、他に「ジェノベーゼバジル」「ブッシュバジル」「ダークオパールバジル(紫バジル)」等があります。
まとめ
「バジル」は身近なハーブです。
花言葉を知れば、より興味深く味わえるでしょう。
食卓にも彩りを増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。