「ハンカイソウ(樊カイ草)」は、キク科メタカラコウ属の多年草です。
海外では、中国、朝鮮半島、台湾、国内では静岡県以西から九州の山地の日当たりが良い湿った草地に生育します。
草丈100cm程と大きく、花は黄色い一重のキクで、中央の筒状花の周りに、花弁(舌状花)が隙間をあけて付きます。
花期は6月から8月です。
今回は、「ハンカイソウ」の花言葉について解説します。
「ハンカイソウ(樊カイ草)」の花言葉
「清々しい」「僅かな愛」といいます。
良い意味とあまり良くない意味が混じる為、贈る時は意図を正しく伝えましょう。
「清々しい」
「ハンカイソウ」の名前の由来である「樊カイ」とは、古代中国の武将の名です。
「カイ」は、PC環境によっては表示出来ない文字で、「口」偏に「曾」の字をつくりとします。
彼は「項羽と劉邦」で知られる秦王朝末期の人で、劉邦の配下として活躍しました。
特に劉邦が暗殺されそうになった、「鴻門の会」では豪胆な振る舞いで項羽をやりこめています。
そんなところから付いた花言葉です。
振る舞いが潔く、清々しい印象のある友人や同僚に向く花言葉です。
屋外スポーツなど爽やかな印象のある趣味を持つ人にも良いでしょう。
すっきりした気分になる清涼飲料水や入浴剤のイメージにも使えます。
気分がモヤモヤする時、山へ「ハンカイソウ」を見に行けば、気も晴れるでしょう。
この花言葉が合いそうで合わないのは、クールな人です。
清々しさにも涼しいイメージはありますが、あくまで熱さとの落差で、常に涼しいのは違います。
「僅かな愛」
樊カイは間違いなく忠臣で、主君への愛情にも似た忠誠心は、「僅か」などではありません。
この花言葉は、黄色いキクに共通するものです。
キリスト教で黄色は、「イスカリオテのユダ」のシンボルカラーとされます。
彼はイエス・キリストを裏切り、それが処刑の原因になった事から、色々と悪い意味が付けられます。
キリストの直弟子であるから、何かしら愛はあったろうが、裏切りという行為から考えれば僅かでしかない、そんなイメージの花言葉です。
そのままでは悪い意味ですが、ある程度広く考え、冗談のニュアンスも混ぜれば使えます。
淡白で愛情をあまり見せない親しい友人に贈るのに向く花言葉です。
浅く広い趣味を持つ人にも合います。
「ハンカイソウ(樊カイ草)」の豆知識
「ハンカイソウ」の名前は、草丈があり堂々とした姿から付いたものです。
葉も花も大きく、イメージに合います。
まとめ
「ハンカイソウ」は立派な佇まいの花です。
花言葉を知れば、更に好ましく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。