「ハバヤマボクチ」という、少し不思議な響きのある花の名前を聞いたことはあるでしょうか。
「ハバヤマボクチ」は日本固有種で、福島県以南の本州や四国、九州に生息するキク科ヤマボクチ属の多年草です。
乾いた日当たりの良い土地を好み、育つと1メートル以上にもなります。
9月から10月ごろにかけて紫色の特徴的な姿の花を咲かせる植物です。
今回は、そんな存在感たっぷりの「ハバヤマボクチ」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「ハバヤマボクチ」の花言葉
濃い紫色で、アザミの花にも少し似ている「ハバヤマボクチ」。
ここでは、「ハバヤマボクチ」の花言葉を1つご紹介します。
「安楽」
苦しみが無く、心が安らかである状態を意味する「安楽」。
縁起が良く、ありがたいようなイメージも持つ言葉です。
「ハバヤマボクチ」の持つ、厳かな雰囲気に相応しいとも言えます。
「ハバヤマボクチ」の花言葉の由来
「ハバヤマボクチ」の花言葉の由来は、じつは正確にはわかってはいません。
しかし、詳しくは後述しますが「ハバヤマボクチ」は薬効も持っている植物です。
「安楽」という花言葉は、その効能に由来するものなのかもしれません。
「ハバヤマボクチ」の豆知識
「ハバヤマボクチ」を漢字で書くと「葉場山火口」となります。
「葉場山」は、「草刈り山」を意味し、「火口」は火種から火をつけるために使う綿毛のことを意味する言葉です。
「ハバヤマボクチ」の葉の裏側には綿毛が密生しており、昔はその綿毛を火を起こすために使ったと言われています。
地域によっては、蕎麦のつなぎにも使われていたようです。
また、「ハバヤマボクチ」には薬効もあり、滋養強壮や止血などに効果があるとされ、薬草としても利用されてきました。
しかし、年々その数は減少している傾向にあり、関東地方や近畿地方など、各地で絶滅危惧種として指定されています。
昔から、人々の暮らしに寄り添って、役に立ってきた「ハバヤマボクチ」。
もし見つけても、むやみに摘み取ったりはせず、そっと見るだけにしましょう。
まとめ
今回は、「ハバヤマボクチ」の花言葉をお伝えしました。
この「ハバヤマボクチ」には、「安楽」という花言葉がつけられています。
この花の花言葉が気になったら、是非こちらの記事を参考にしてみてください。