「ハゼノキ(櫨の木)」は、ウルシ科ウルシ属の落葉樹です。
東アジア、東南アジアに分布し、日本では本州の関東以南の暖地で海に近い地方の山野に生育します。
花は黄緑色の小花を枝分かれした茎の先に多数咲かせ、花期は5月から6月です。
今回は、「ハゼノキ」の花言葉について解説します。
「ハゼノキ(櫨の木)」の花言葉
「真心」「賢明」があります。
贈り物に添えれば、どんなものも良い印象に出来る花言葉です。
一方、具体的な意味は薄いため、気持ちを察して欲しい時には向きません。
「真心」
心は古来、炎に喩えられました。
熱い情熱も、胸を焦がす思いも、餅を焼く嫉妬も、胸を高鳴らせ顔を熱くする心が炎の性質を持つならば理解しやすいものです。
一方、「ハゼノキ」の果実は、蝋の原料となります。
果実の繊維質の間に、融点が高く溶けにくい脂肪が含まれ、これを蒸して圧搾すると、蝋(木蝋)を取る事ができます。
様々な用途がある蝋ですが、やはり火を灯すロウソクとしてのイメージが最も強いものです。
こうして、ロウソクに使われる「ハゼノキ」には「真心」の花言葉が付いたのです。
真心からの恋の告白やお礼、労い、謝罪、友情の表明、今後の友好を願う挨拶まで、様々に利用出来る花言葉です。
自宅に植え、見る度に、自分が真心と異なる行動を取っていないか意識してみるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、あなたの行動から不信感を与えた相手です。
一度失われた信頼を取り戻す事はできません。
唯一、新たな信頼を積み重ねる事で、新たな信頼が構築されるのです。
言葉を重ねても、何も生まれません。
もしもそれでどうにかなる相手の場合、他の人からも同様に扱われ、利用されているため、利益を引き出す余力は大してありません。
「賢明」
「ハゼノキ」は蝋として利用出来ます。
照明器具が乏しかった時代、夜にも読み書きが出来る明るいロウソクは学問に必須のものでした。
ここから付いた花言葉です。
一方、「ハゼノキ」は蝋以外にも、黄色の染料になり、果実は食べられ、材は細工に使えます。
他に、単純にロウソクの明るさも「賢明」のイメージと結び付きます。
頭が良く判断力に優れた友人や同僚に贈るのに向く花言葉です。
感情に流されず、理知的な決断が出来る政治家にも良いでしょう。
花をスマホの待ち受けにして、判断に迷った時眺め冷静さを取り戻せば、いくらか賢明な判断が下せます。
この花言葉が合いそうで合わないのは、頭は良いけれど決断力に欠ける人です。
考え続ける研究者には向きますが、「賢明」は判断を含む言葉です。
まとめ
「ハゼノキ」は、花は小さく、葉も有り触れた形で、目を惹かれる事もあまりないかも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、その様々な用途や歴史に触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。