「ハイブリッドスターチス」はスターチス(リモニウム)の系統のひとつです。
一年中花を付ける、花付きが良い、花が長持ちする、カラーバリエーションが豊富など観賞用の花として有利な特性をいくつも持っています。
ちなみに「スターチス」は特定の種類の植物を指すものではなく、観賞用にされるイソマツ科の植物をざっくりひとまとめにして指すことが多い言葉です。
このうち最もポピュラーなもののひとつが「スターチス・シヌアータ」と呼ばれるもの。
切り花としても人気の品種で、赤、黄色、ピンク、紫、青、白など様々な色の花を咲かせます。
一方「リモニウム・シヌアツム(シヌアツム種)」という品種も人気。
こちらは「ハナハマサジ」とも呼ばれるもので、ドライフラワーとしてよく用いられます。
他にもボンデュエリ種や宿根スターチス(リモニウム・ベリディフォリウム)、ラティフォリウム種などの品種がありますが、このうち主に宿根スターチスとラティフォリウム種を掛け合わせて作られたものが「ハイブリッドスターチス」です。
こちらも切り花やドライフラワーなどとしても人気で、市場での入手性も良好。
「HBチース」と略記されることもあります。
「ハイブリッドスターチス」の花言葉
「ハイブリッドスターチス」の花言葉は「お茶目」です。
その由来は不明ですが、茶目っ気のあるお子さんやお友達にはぴったりなものだと言えます。
また「スターチス」全般の花言葉として「変わらぬ心」「変わらぬ誓い」「途絶えぬ記憶」というものがあり、こちらは恋愛向けのものです。
加えて色別の花言葉もあり、黄色のものは「誠実」「愛の喜び」、ピンク色のものは「永久不変」「永遠に変わらない」、紫色のものは「上品」「しとやか」、青紫のものは「知識」となっています。
花言葉の中には使い所が多くないものもありますが、全体的にポジティブな花言葉ばかりであるうえ、込める花言葉の選択肢も多いのでギフトにするにはとても良い花のひとつであると言えるでしょう。
「ハイブリッドスターチス」の豆知識
「スターチス」の栽培は難しいものではありません。
しかし簡単なものでもなく、特に耐寒性がやや弱いものが多いという点には気を付ける必要があります。
特に霜に当たると枯れてしまうので、場合によっては敷き藁などで対策すると良いでしょう。
鉢植えにして冬の間は室内に置いておくというのも1つの手ですが、15℃以下の低温に30日以上晒さないと開花しないという性質がある点には注意。
また日当たり、風通し、水はけの良い環境を好み、ジメジメした環境を嫌います。
なお主要な産地は北海道、長野県、和歌山県、高知県などです。
まとめ
「ハイブリッドスターチス」はスターチスの一種で、観賞用だけでなく切り花やドライフラワーなどとしても人気です。
花が美しいだけでなく、花が長持ちする、花付きが良いなど有利な性質がいくつもあるうえ、花のカラーバリエーションも豊富。
また「ハイブリッドスターチス」の花言葉は「お茶目」です。
なお「スターチス」には「変わらぬ心」「変わらぬ誓い」「途絶えぬ記憶」といった花言葉があります。