梅雨が似合う「ハイドレンジア」は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉樹の1品種です。
原種は日本の「ガクアジサイ」で、園芸用に改良した「ホンアジサイ」をヨーロッパで更に改良した系統で、「セイヨウアジサイ」の和名も付いています。
花は表に装飾花、内側に真花がつき、全体としては丸い手まり咲きになり、花色は青から赤、白で、ホンアジサイよりカラフルです。
花期は6月から7月です。
今回は、「ハイドレンジア」の花言葉について解説します。
「ハイドレンジア」の花言葉
「移り気」「無常」「高慢」「家族愛」といいます。
アジサイの花言葉と重複します。
良い花言葉と悪い花言葉が混在するため、誰かに贈る時は意図を明らかにしましょう。
「移り気」
「ハイドレンジア」が土中の酸性度で色を変える事から付いた花言葉です。
酸性に偏ると青、アルカリ性に偏ると赤になります。
もっと正確には、酸で溶け出したアルミニウムイオンに反応して青くなる、というメカニズムです。
人の心は代わるもので、一生の相手と思った恋人が、嫌になる事もあります。
相手に非がないと思っても、心の動きはどうしようもありません。
ズルズル引きずらず、改善出来そうなら話合い、難しければ切り替える事も大事です。
誰かに贈るにはあまり向きません。
多趣味の親しい友人に、冗談のニュアンスで贈るなら合うでしょう。
「無常」
こちらも色が変わる性質から付いたものです。
「諸行無常」という言葉からのイメージで、「常ならず」つまり「いつも通り」のものはない、という意味になります。
幸せが崩れるというイメージにもなりますが、日々の幸せが奇跡だと思う事も出来るでしょう。
チャレンジ精神旺盛な友人へ贈るのに向く花言葉です。
「高慢」
金に物を言わせ、高い物ばかり組み合わせた豪華なドレスを着た、成り上がり貴族の我が儘な令嬢、というイメージの花言葉です。
一輪の大きな花ではなく、装飾花が多数つき、真花は小さいところも「見た目だけ着飾る」というニュアンスが出ます。
高慢というのは、あまり良くない言葉ですが、高貴な者の義務を背負う覚悟で見せる高慢さは、時に美しくもなります。
現実の誰かに贈ると悪口ですが、創作のキャラクタイメージには使えます。
「家族愛」
多数の小花が、1つの花のようにまとまって咲く様子から付いた花言葉です。
種類やサイズで違いますが、かなりの大家族と言えます。
家族を繋ぐ愛情は、非常に強いものです。
会社が家族、親族で幹部を固めたがるのも、我が身に置き換えれば理解出来るでしょう。
社員はどんなに忠誠心があっても退職すれば他人ですが、余程のことがない限り家族は家族のままです。
多少の能力の低さは、「絶対にいなくならない」という信頼で埋め合わせ出来てしまいます。
もっとも、こういう発想だけでは、有能な社員からいなくなっていくので、会社規模が大きくなったら、どこかで家族から手を離す勇気も必要です。
家族への愛情を込め、自宅へ植えるのに向きます。
まとめ
「ハイドレンジア」は、馴染み深い美しい花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その小花1つの形も楽しめるでしょう。
花との距離をぐっと近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。