「ニガクサ(苦草)」は、シソ科「ニガクサ」属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では全域に分布し、山野のやや湿った半日陰に生育します。
花は淡紅色で小花が連なって穂を作り、花期は7月から9月です。
今回は「ニガクサ」の花言葉について解説します。
「ニガクサ(苦草)」の花言葉
「厳しい愛」「愛嬌」「淡白」があります。
比較的良い意味ですが、意味の方向性はバラバラなので、贈る時は意図を言葉で伝えましょう。
「厳しい愛」
「ニガクサ」の名前から付いた花言葉です。
「良薬は口に苦し」とも言いますが、愛情は時として苦いものでしょう。
実際の「ニガクサ」の味がどうかというと「苦くない」というのが一般的見解です。
一方、甘くおいしいかというとそうでもなく、「マズ草」よりは「苦草」の方がまだ聞こえが良いという、厳しくも愛情深い命名です。
厳しさの中に愛情が感じられる両親や恩師に贈るのに向く花言葉です。
愛情故に踏んでコシを出すうどんの商品イメージにも使えます。
野に出て「ニガクサ」を眺め、自分に厳しく当たる人の愛情について考えてみるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、厳しいだけの人です。
「愛情は後になれば分かる」とは言いますが、2、3日しても全く感じられないなら、やはりその言動に愛情はありません。
「愛嬌」
「ニガクサ」の花はよく見ると唇状の花弁の下だけが大きくなった形をしています。
雄しべが妙に長い事も併せて、何だかおどけて舌を出しているように見えます。
そんなところから付いた花言葉です。
「ニガクサ」を名乗りながら、思ったような苦さがないという、食べた人を驚かせ楽しむイメージにも合います。
愛嬌があり人に好かれやすい友人や恋人、配偶者などに贈るのに向きます。
スマホの待ち受けにして、自分が愛嬌を忘れ、可愛げなく行動していないか意識するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは目上の人です。
「愛嬌」も「可愛い」も、上から目線で出る言葉なので、失礼に当たります。
「淡白」
「ニガクサ」が思ったより苦みもなく、特徴が薄いところから付いた花言葉です。
振る舞いがさり気なく、気が利くけれどこちらには気を使わせないスマートな友人や同僚に向きます。
この花言葉が合わないのは、冷たい人です。
冷たい人は酷い事も言ってしまいますが、淡白な人は当たり障りのない事しか言いません。
まとめ
大きな花を咲かせる事もない「ニガクサ」は、風景に紛れがちです。
花言葉を知れば、その存在に気付き、特徴的な花を楽しむ事も出来るでしょう。
風景に色を足してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。