「ドライフラワー」は装飾のため、花や葉茎、果実などを乾燥させたものです。
その歴史は古く、古代エジプトや古代ギリシャでも作られていた痕跡があります。
一方、日本では『万葉集』の頃から植物を楽しむ文化自体はありましたが、高温多湿な気候もあり、「ドライフラワー」が浸透したのは昭和期に入ってからでした。
現在は、すっかり定着し、様々な場面で利用され、人の目を楽しませています。
今回は、「ドライフラワー」の花言葉について解説します。
「ドライフラワー」の花言葉
「永久」「感謝」「終わらない友情」「栄誉」といいます。
主にヨーロッパ発祥の言葉で、良い意味が揃い、贈り物に向きます。
尚、花の種類によっては、独自に「ドライフラワー」用の花言葉が付いている場合もあります。
「永久」
「ドライフラワー」は、脆くなりますが、それ以上枯れること無く、長く楽しめる事から付いた花言葉です。
実際、古代エジプトの「ツタンカーメン王」や「アメンホテプ1世」の棺からは、「ドライフラワー」になった花が見つかっています。
永久の愛情を伝えるものとして、プロポーズに添えて贈るのに向きます。
卒業祝いなどの思い出深い花束を、「ドライフラワー」にするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのはお見舞いです。
不調が続いてしまうイメージになる他、生気がないと解釈される可能性があります。
また、枯れて捨てるタイミングがないというのも、扱い難いものです。
「感謝」
こちらも、永久に姿が残る事から付いた花言葉です。
「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」とも言いますが、感謝の気持ちは決して忘れてはならないものです。
関係の良い両親へ贈るのに向く花言葉です。
世話になった恩師や先輩にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、貸し借りなしにしようと決めている友人です。
その関係では、形に残る感謝の気持ちは、逆に喜ばれないでしょう。
「終わらない友情」
「永久」に相応しい人間関係が何かと言えば、第一が友情です。
親子はいつか親離れ、子離れするでしょう。
師弟関係は、独立して一派を立ち上げるのが恩返しです。
結婚は離婚をしたら他人にしかなりません。
そんな中、友情は途切れません。
会わない時間が長くても、ひとたび出会えばかつてのように親しく話せるもの。
そんなイメージから付いた花言葉です。
親しい友人へ贈るのに向きます。
「栄誉」
「ドライフラワー」は美しさを残します。
「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」といいますが、この「名」とは名声、栄誉の事です。
後世に残る人から讃えられるような業績を上げた人へ贈るのに向きます。
人に知られていなくても、尊敬に値する、高潔で偉大な行為に対し贈るのも良いでしょう。
まとめ
「ドライフラワー」は、人によっては「枯れた花」としてあまり好まないかも知れません。
花言葉を知れば、ポジティブな意味で見る事も出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。