日本の三大毒草としても有名な「ドクゼリ(毒芹)」はセリ科「ドクゼリ」属の多年草です。
ユーラシア大陸に広く分布し、日本では北海道、本州、九州の湿地や小川に生育します。
花はセリ科によく見られる形で、枝分かれした茎の先が更に細かく分かれ白い小花が多数傘状に咲きます。
花期は6月から7月です。
今回は「ドクゼリ」の花言葉について解説します。
「ドクゼリ(毒芹)」の花言葉
「あなたは私を死なせる」「死も惜しまず」「切実な思い」があります。
悪い意味だけでなく、良い意味もあるため、強い想いの表現として使う事も出来ます。
但し、そういう表現が嫌いな人もいるので、軽々しく使う事はお勧めできません。
また、贈る時は画像に留め、実物の草を贈ってはいけません。
「あなたは私を死なせる」
「ドクゼリ」には全草に、神経に作用する猛毒のポリイン化合物があり、場合によっては死に至る事から付いた花言葉です。
何となく文語調ですが、ソクラテスの処刑に使われたという逸話がある事からイメージが合います。
誰かに贈るような花言葉ではありません。
唯一、相手に古典的な芝居がかった趣味がある場合、愛情の深さを意味する表現にはなります。
「死も惜しまず」
同じく毒草としての性質から付いた花言葉です。
夢や目標に向け、寝食を忘れ熱心に取り組む友人に贈るのに向きます。
コンタクトが激しいスポーツのチームメイト同士で贈り合うのも良いでしょう。
何かを始めようとして思い切りが付かない時、「ドクゼリ」を眺め、自分を奮い立たせるのにも使えます。
この花言葉が合わないのは、会社の部下です。
冗談でも例え話でも、大きな問題になります。
録音後切り取られても問題のない言葉以外は、口にしない方が良いでしょう。
「切実な思い」
毒草を口にするように、自分の身を危険に曝すイメージから付いた花言葉です。
誰かに大きなお願いをする時、添えるのに向きます。
力関係があると意味深になってしまうので、あくまで誠実なお願いの一環に使わなければいけません。
「ドクゼリ(毒芹)」の豆知識
「ドクゼリ」の毒は怖いものですが、実際の中毒事例については1年に数件程度、死亡例は滅多にありません。
問題は、外見的な特徴がセリやワサビに似て、しかも綺麗な小川などに生えるため、先入観で「おいしそう」と感じてしまう事です。
「ドクゼリ」の存在を認識し、危うい可能性を潰せば、間違って食べる機会は、まずなくなります。
徒に恐れて「根絶すべき」などと考えるものではありません。
まとめ
「ドクゼリ」は目に涼しく、鑑賞には良い花です。
花言葉を知れば、毒も考え方次第と理解出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。