「ツルハナシノブ(蔓花忍)」は、ハナシノブ科フロックス属の這性を持つ種の総称です。
北アメリカ原産で、日向を好み、グランドカバーにも用いられます。
花は紫、ピンク、白などがあり、花期は4月から6月です。
今回は、「ツルハナシノブ」の花言葉について解説します。
「ツルハナシノブ(蔓花忍)」の花言葉
「温和」「清楚」「謙譲」「敬愛」があります。
良い意味が揃いますが、あまり統一性はないため、それぞれの意味で切り分け、当てはまる相手に贈るのに適しています。
「温和」
属名の「フロックス」は、ギリシャ語の炎を表す「フロゴス」が元になった学名で、赤系の花色から付いたものです。
これに、春の温かいイメージや、立ち上がらず地面に寄り添い温めるような姿などが合わさり付いた花言葉です。
温和で物腰の優しい友人などい贈るのに向きます。
何かと気が立っている時、スマホの待ち受けにし、眺めて気を紛らわせるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、怒りっぽい人です。
そういう人に自分が怒っているという自覚はないため、贈ったとしても断られませんが、自分を省みる事もないので意味はありません。
「清楚」
「ツルハナシノブ」は群生すると存在感がありますが、花1つに注目すると小さく可愛らしい姿をしています。
そんなところから付いた花言葉です。
物腰が丁寧で行いが正しい友人などに向きます。
この花言葉が合わないのは、多少がさつでも親しみやすい人です。
そのままでは意味が合いませんし、直すような欠点でもありません。
「謙譲」
這性の「ツルハナシノブ」は、花茎を多少出す以外は、地面に這いつくばり、誰かを見下ろす事はありません。
そんな姿から付いた花言葉です。
自分ばかりが利益を得ようと出しゃばる事なく、何かと人に譲ってくれる友人に贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、力関係のせいであなたに譲ってくれる人です。
性格で譲っている訳ではなく、損得勘定に過ぎません。
何かの加減でひっくり返る事も充分あるので、調子に乗るのはやめましょう。
「敬愛」
「ツルハナシノブ」は、ツルで這い広がるハナシノブ科の植物である事から付いたものです。
名の元になったハナシノブは、葉が梯子状に並んでいる事から「ジェイコブズラダー(ヤコブの梯子)」の英名が付いています。
これは、天国と地上を結ぶ階段で、雲間から差し込む光の俗称にもなっています。
ここから、神への敬愛を示す意味の花言葉が付いたのです。
両親や恩師など、敬愛に値する相手に贈るのに向いた花言葉です。
まとめ
「ツルハナシノブ」は緑も花も美しい植物です。
花言葉を知れば、植えた人の思いを感じる事も出来るでしょう。
草花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。