「チドメグサ(血止草)」は、ウコギ科(セリ科)「チドメグサ」属の多年草です。
海外では中国以南のアジア、アフリカ、オーストラリアなど、国内では北海道以外の全域に分布し、道端や空き地、芝生などにも生育します。
地を這うように広がる植物で、花は白から紫色、花期は6月から10月です。
今回は、「チドメグサ」の花言葉について解説します。
「チドメグサ(血止草)」の花言葉
「正義」といいます。
同属の近縁である「オオチドメ」の花言葉が当てはまります。
これは、止血作用からイメージされるものです。
正義の定義は様々なものがありますが、立場でぶれるようなものは相応しくありません。
余計な前提なしに、誰に負担をかけるのでもなく自らを犠牲に、他者の傷を癒やしたり、飢えを満たしたりできるものは、素直に正義と呼べるでしょう。
正義感を持ち行いの正しい友人に贈るのに向く花言葉です。
誰にとっても好まれる、パンなどの売り場ディスプレイにも良いでしょう。
難しく考えず、創作で正義のヒーローのイメージに使っても合います。
この花言葉が向かないのは、正義について結論を出していない人です。
長々とした議論に巻き込まれるでしょう。
勿論、そういう会話を楽しみたいのであれば問題ありません。
「チドメグサ(血止草)」の豆知識
「チドメグサ」の名は、そのまま血を止める傷薬としての効果がある事から付いたものです。
葉と茎をよく洗いすりつぶして傷口に張り付ける、という使い方をしました。
具体的に起きているのは蛋白質の変性で、組織や血管が縮む「収斂作用」で傷口の血の流量が減るため、血液が空気に触れやすくなり凝固するのです。
但し、極限状況でもない限り、実際に使うのはやめましょう。
処理を雑にすれば雑菌を増やすだけですし、種類を間違える可能性もあります。
何より効果を信じて、医療機関の受診が遅れるというリスクがあります。
素人の止血で効果が一番高いのは、患部の圧迫です。
患部を綺麗にして圧迫し、それで良くならないなら医療機関を受診しましょう。
尚、「チドメグサ」の名は、同じく薬草である「オトギリソウ」の別名にもなっていますが、全く別の種類です。
まとめ
「チドメグサ」はあちこちに生えるため、当たり前過ぎて見過ごしがちな草です。
花言葉を知っていれば、その性質にも興味が湧くでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。