「タニギキョウ(谷桔梗)」は、キキョウ科「タニギキョウ」属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、極東ロシア、日本では北海道から九州にかけて分布し、山地の木陰や山間に生育します。
花は白か僅かに紫の鐘型で、花期は6月から8月です。
今回は、「タニギキョウ」の花言葉について解説します。
「タニギキョウ(谷桔梗)」の花言葉
「気品」「変わらぬ愛」があります。
キキョウと一部共通した花言葉です。
良い意味ですが、由来は悲しいものが含まれるため、贈る時は気を付けましょう。
「気品」
高貴な色とされる花の紫色から付いた花言葉です。
気品の有無は、主観で判断するしかなく、自分より品性のある人から見れば下品に見えるものです。
従って、あなたが「気品がある」と思うなら、他人がどうであるかはあまり気にせず贈るのが良いでしょう。
気品を感じる友人などに向く花言葉です。
高級なファッションブランドのイメージとしても使えます。
スマホの待ち受けにして、もう少し品性ある人間になろうと心がけるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、家族です。
子供の教育なら良いですが、そうでない場合は、自分を褒めている事になり、あまり品の良い行いではありません。
「変わらぬ愛」
これは「キキョウ」にまつわる悲しいお話が元になっています。
「桔梗」という若い女性が結婚していたのですが、夫が戦争に出てしまいました。
連絡が途絶え10年が過ぎた後、ようやく夫が帰って来るという知らせが届きました。
桔梗は喜んで、迎えるために用意します。
ところが、帰って来た夫は、桔梗に帰還の知らせが届いていた事を知りませんでした。
1人分でない食事に、夫は、彼女が誰か別の男を迎え入れていたのだろうと怪しみます。
納得しない夫に、桔梗はついに潔白の証明として自らの命を絶ちました。
これを見て自分の間違いに気付いた夫も後悔し、後を追ったという事です。
「変わらぬ愛」は、この桔梗の事を表した花言葉です。
愛情が相手に上手く伝わっていない由来なので、プロポーズにはあまり向いているとは言えません。
長らく応援しているスポーツ選手や映画スターへのファンレターに添えて贈る時には、意味が良く合います。
この花言葉が特に合わないのは、婚約していない恋人です。
今後も関係が変わらず結婚する気がないと宣言しているようなもので、愛情表現とは伝わりません。
まとめ
山の中で見かける「タニギキョウ」は、目に鮮やかで疲れを癒やしてくれるでしょう。
花言葉を知っていれば、更に趣深く眺める事ができます。
花をより鮮やかに見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。